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「まったく何も見えなかった」 日本の雪を満喫するオーストラリア人 遭遇した予期せぬアクシデントとは
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外国人観光客の訪日目的はさまざま。日本食を食べたり、日本の文化体験をしたり、花見や雪などの四季を体感したり――日本には多種多様な魅力があふれています。オーストラリアから日本を訪れているカップルは、スノーリゾートを満喫しにやってきました。しかし、思いがけない出来事が起きてしまったそう。いったい、何があったのでしょうか。
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高校で日本語を勉強 「この単語知ってる!」
オーストラリア最大の都市・シドニーから日本を訪れている、アシュリンさんとグレッグさん。アシュリンさんは2度目、グレッグさんは初めての訪日です。16日間の滞在で、北海道や長野、金沢などをめぐって、母国の南半球とは反対の季節である冬を満喫しています。
「私は高校時代に日本語を学んでいたので、単語は少しわかります。漢字は難しいけど、ひらがなやカタカナも読めるものがあります。ときどき、日本の人たちが話しているなかで、『この単語知ってる!』って聞き取れることもあるんです」
アシュリンさんは目を輝かせながら、日本人のような発音で「ありがとうございます」などの日本語を披露してくれました。
ニセコから白馬へ スノーリゾートを満喫するも…
北海道ではニセコ、長野では白馬と、外国人観光客に人気のスノーリゾートを楽しんだというふたり。
「雪質がとても良くて素晴らしかったです」と、グレッグさんは満面の笑みを浮かべました。
ニセコの2023年度外国人宿泊数は延べ73万8800人と、統計が残るなかで最多。とくにオーストラリア人は、香港に次いで2番目の多さです。また、2023年に白馬を訪れたオーストラリア人は、全外国人観光客の約37%を占めてトップ。夏真っ盛りの南半球の国から来て、冬と最高の雪質を味わえるというのも人気の理由のようです。
そんな人気のスノーリゾートを満喫していたグレッグさんですが、思いがけないアクシデントに見舞われてしまいました。
「白馬では視界が真っ白で、まったく何も見えなかったんです。ちょうど寒波が来ているときだったと聞きました。おかげで左膝を痛めてしまったんです(苦笑)」
今年は2月から3月にかけて、幾度となく寒波が襲来。グレッグさんたちは、まさにそのタイミングに遭遇してしまったようです。大事には至らなかったものの、白馬のあとには岐阜の馬籠宿周辺など、中山道を歩いてめぐる予定でしたが、断念せざるを得ない状況になってしまいました。
「今度来るときは春頃にして、次こそ歩いて回りたいと思っています」
冬の美しい時期もいいですが、四季ごとに移り行く風景も魅力の日本。また異なる季節に来て、新たな魅力を発見してほしいですね。
(Hint-Pot編集部)