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「アメージングな体験でした」 イタリア人が日本の旅館に感激 最も驚いたこととは
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いまや世界に認められている、日本のおもてなしの素晴らしさ。快適に過ごせるように工夫された細やかなサービスは、多くの訪日外国人を魅了しています。初訪日のイタリア人カップルは、日本の旅館に宿泊し、驚きの連続だったといいます。いったい、どんなことに感激したのでしょうか。
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「私にとって最高の都市は高山」 再訪日を熱望
初めて日本を訪れている、イタリア人のルカさんとオーロラさん。2週間滞在し、東京や河口湖、京都、奈良、大阪、高山、白川郷、金沢をめぐりました。オーロラさんによると「日本の文化や食べ物に興味があって」今回の旅先に日本を選んだそうです。
今回の旅行で、彼女が最も気に入った場所は岐阜県高山市。北アルプスの美しい景色と昔ながらの街並みが残る飛騨高山は、訪日外国人にも人気が高いエリアです。ふたりは同地で旅館に宿泊。そこで過ごした時間が、かけがえのないものになったといいます。
「私にとって最高の都市は高山。日本の伝統的な旅館で、食事を部屋で食べるスタイルに驚かされました。テーブルいっぱいにたくさんの手の込んだお料理を並べてくれて、どれもおいしかったです。食事が終わるとそれを片づけてから、テーブルを動かして、たたみの上に布団を敷いてくれて。アメージングな体験でした」
日本の旅館で見られる「部屋食」は、宿泊する部屋で懐石料理を味わう、日本ならではのおもてなしの形です。欧米では、ダイニングやレストランで食事を取るのが一般的で、「ルームサービス」といっても軽食や簡単なものに限られます。
旅館の部屋食のように、自分たちだけの静かな落ち着いた空間で、ゆったりと食事を楽しめるスタイルは、海外ではあまり見られないものでしょう。そのため、食事後に寝室へと変わるスタイルは、日本特有の文化として強く印象に残ったようです。

「それから、初めて温泉に入って気持ち良かったです。素敵な浴衣も着ました。布団での寝心地も問題ありませんでしたし、素晴らしい体験の連続でした」
日本らしい文化を一度に体感できる旅館での宿泊は、彼女にとって忘れられない思い出となったようです。
2週間にわたる旅も終盤を迎え、ふたりはまもなくイタリアへ帰国するとのこと。「イタリアに帰るのがとても悲しいです。また絶対に日本へ来たいです」と、ルカさんはよほど日本を気に入ったのか、とても名残惜しそうな様子でした。
ぜひまた、日本を満喫しに来てほしいですね。
(Hint-Pot編集部)