日常生活の中にある習慣やマナーは、旅先の印象を大きく左右する要素のひとつ。日本を訪れた外国人観光客たちが、日本の文化に触れて驚くことも少なくありません。初めて日本へ来たというフランス人カップルは、東京の地下鉄で目の当たりにしたある光景に、深い感銘を受けたそう。いったい、どんなことがあったのでしょうか。

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“サムライ”に憧れ来日　日本の光景に感激

　フランス・パリ郊外のランスからやってきた、イングリッドさんとセバスチャンさん。今回が初訪日です。2週間の滞在を予定していて、東京や河口湖、京都、奈良をめぐります。

「日本に来たのは、セバスチャンの夢だったからなのよ」とイングリッドさん。セバスチャンさんは隣でうなずきながら、「僕はとにかく“サムライ”に夢中でね！　武術をやってたわけじゃないけど、“サムライ”の精神や美学に強くひかれて、日本に来たかったんだ」と笑顔を見せます。

　そんなふたりは、日本の印象について「とにかくすべてがフランスと違う」と感じたそう。とくに、東京の地下鉄に乗っているときに見た、日本人の秩序ある行動に驚いていました。

「みんな列にきちんと並んでいるじゃない!?　フランスだったら並ぶわけなくて、だーっと殺到するから……。混雑はしているけど、マナーが良いのが本当に印象的です」

電車内の静けさに感動　「都会でもこんなに穏やか」

　さらに感銘を受けたのは、日本の静けさ。「電車に乗っても、みんなほとんど話していない。本当に静かです」とセバスチャンさんは感心を寄せました。

　にぎやかなパリの日常とは対照的な東京の電車内の空気に、イングリッドさんも驚いたそう。「私は自然とか静かな場所が好きだから、日本に来るのが不安だったの。人も多いし、都会だから……。でも、実際に来てみたら、すごく静かで穏やか。とても気に入ったわ」と、安心して旅を楽しめることを喜んでいました。

　日本の規律正しい行動と静けさに、心地良さを感じていたふたり。残りの旅でも、日本の魅力をたくさん見つけてほしいですね。

（Hint-Pot編集部）