「さすがに寿命かなぁ」――白かったはずのボディは黒ずみ、貼られた宣伝シールが薄くかすれています。屋外に置かれ、雨風にさらされて年季の入った洗濯機に、X（ツイッター）で大きな注目が集まりました。購入したのは、なんと28年前。ほんの少しのメンテナンスで、驚きの復活を遂げたといいます。投稿者のtsune,（@tsunecaster）さんに詳しいお話を伺いました。

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28年前に買った洗濯機　「最後の“御奉公”かも」と掃除をしたら…

　話題になったのは、tsune,さんが28年前に購入したという、日立の洗濯機「静御前」です。「当時の引っ越し先の設置スペースに合う」ことが最重要事項だったため、機能面など、とくにこだわりを持って選んだわけではありませんでした。

　現在、溶接加工の仕事をしているtsune,さんは、この洗濯機を仕事で使った軍手やウエスを洗うために活用しているそうです。しかし、これまでたいしたメンテナンスをしなくとも故障したことがなかった洗濯機が、最近とうとう不具合を起こすように。

　お任せモードで洗濯中、給水が止まらなかったり、脱水がうまくいかなかったりといったことが増えたため、「最後の“御奉公”かも」と思いながら、給水バルブを外して中を掃除することにしました。すると、中にはものすごい量のサビが。「これが長年放置してた結果か……」と溜まっていたサビを掻き出してもとに戻すと、なんと洗濯機は再び動き出したそうです。

　tsune,さんは、28年経っても頑張る愛機の写真を添えて、その経緯と驚きをXに投稿。「掃除して戻したら、あっさり直って呆れてる。丈夫すぎんだろw」と結んでいます。

　投稿は大反響を呼び、15万件もの“いいね”が。リプライ（返信）には「28年……!!!　すごい……昔の家電って本当丈夫ですよね」「昔の家電はほんまに最強だった」「うちも20年使いました」「物を大切に使っていて好印象しかない」などの声が上がっています。

「手の施しようがなくなるまでは使うつもりです」

　この洗濯機に対して、とくに強い思い入れがあるわけではないものの、これからも大切に使い続けていきたいというtsune,さん。

「使用年数が年数なのでいつ壊れるかわかりませんが、手の施しようがなくなるまでは使うつもりです。もうちょっとだけ頑張ってくれよ（笑）」とのことで、まだまだ現役を貫きそうです。

　投稿が反響を呼んだことについては、「『うちの日立製品も長持ちしています！』とか『買い替えるチャンスが来たと思ったのに修理したら直ったので、いまだに使っています！』というコメントが多くてほのぼのとしました」と笑います。

　自身も日々、ものづくりの難しさと向き合っているtsune,さん。「溶接加工などでお困りのことがあれば相談に乗りますので、お気軽にお問い合わせください」と呼びかけています。

（Hint-Pot編集部）