飛行機の窓から見た外の風景は、いくつになっても心躍るものです。昼間であれば眼下に広がる地形に思いを馳せたり、夜間であれば夜景の明かり一つひとつに人々の営みを想像したりと、眺める楽しみは尽きないもの。一方で、ときには息を飲むような瞬間に立ち会うことも。深夜のフライト中、窓の外に謎の発光体を発見したという投稿者に、詳しい話を聞きました。

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飛行機の窓の向こう、夜空に無数の光の粒が浮かぶ光景が話題に

「昨日機上でふと目が覚めた午前2時頃、窓の外に得体の知れぬ光が並んでいた」

　今月17日、SNS上に投稿された写真には、飛行機の窓の向こう、夜空に浮かぶ無数の光の粒が収められています。投稿には1000件を超えるリポスト、2.2万件もの“いいね”が寄せられるなど話題に。「『銀河鉄道の夜』をおもいうかべました」「やっぱ死後の世界をイメージしてしまう」「幻想的ですね」「綺麗だけど怖い」「UFOかと思った！」「王蟲の大群みたい」「ポニョにこんなシーンあったな…」「エヴァンゲリオンみたい」など、小説やアニメのシーンを思い浮かべたとの声がいくつも寄せられています。

　投稿者の猫教授（@yaskaz）さんは、DNA情報からネコやイヌ、ヒトの遺伝病を研究している生物学者。現在は国立遺伝学研究所で猫や犬の医療のための研究をしています。続く投稿では、「冷静に見ればイカ釣り漁船かなんか、強力な投光機を備えた漁船が等間隔に並んで漁をしているだけのことなんだが、一瞬あの世からお迎えが来たかと思ったよね」と学者らしく、不思議な現象について解説しています。

　当時の状況について、「ベトナムのダナンで開催された国際会議の帰りに機内で撮影しました。ダナン発の成田便で、夜中に目が覚めたら外に不思議な光が見えたので、あわててスマホを出して撮りました。最初は距離感がつかめず、近くを並行して飛行しているように見えましたが、よくよく見ているうちに、ゆっくり後ろに動いていくので、はるか下に停止している照度の高い明かりであると分かり、ああ漁船か、と思った次第です」と投稿者。

　一連の反響については、「宮沢賢治は好きなので、『銀河鉄道の夜』に言及してくれたリポストはうれしかったですね。つい、『ぼくはもう、すっかり天の野原に来た』と、作中のセリフで返してしまいました」と話しています。

（Hint-Pot編集部／クロスメディアチーム）