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絶景写真が“遺作”寸前!? 壮絶な撮影エピソードに安堵と称賛の声続々 「無事で良かった」
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なかなかお目にかかれない絶景を撮影しようと、さまざまな場所に足を運ぶ写真愛好家の方々。苦労の末に撮影に成功した一枚は多くの人の心を打ちますが、撮影にはアクシデントやハプニングもつきもの。今回紹介する写真も雪山と山桜のコントラストが何とも絶妙ながら、ツイッターに投稿した際には「遺作になりそうだった」という物騒な言葉が……。この写真の裏には一体何があったのでしょう。撮影者のTatsuki Ito(@ta2funk)さんに詳しいお話を伺いました。
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月夜の鹿島槍ヶ岳と桜の写真を撮り終えたところに現れたのは…
今回、Tatsukiさんが足を運んだのは長野県内。雪が残る北アルプスの鹿島槍ヶ岳を遠方に望む撮影ポイントで、手前には山桜が満開の時を迎えていました。撮影日は4月22日午後8時。空は快晴で満月が木々を照らすというこれ以上ない絶好の条件です。
「なかなか槍ヶ岳山頂の雲が取れず、1時間半ほど待ちながら撮影をしていました。午後8時頃にようやく雲が取れて写真のような状態になったので、200秒ほどの長時間露光をして1枚を撮り終えたんです」
そうして、雄大な北アルプスと月明かりに照らされる桜や木々によるコントラストが絶妙な写真を撮影。後日にツイッターで公開しました。しかし、そこに添えられた一文は「ガチで遺作になりそうだった一枚がこちらです(背後にクマ)」と目を疑うようなものに。
一体、何が起こっていたのでしょうか。Tatsukiさんは背筋が凍るような体験を語ってくれました。
「撮影を終えた直後に何やら異変を感じました。背後から枝が折れたような足音が近づいてきたのです。恐らく5~10メートルくらいの距離まで近づいてきた後に『グルルルル』と低いうなり声で威嚇されました。それを聞いて、急いで機材を持って車に逃げ込みました。夜でしたので姿は目視できませんでしたが、声と足音などでクマと確信しています。冷静ではいられませんでした」
こんな恐怖のもとで撮影された一枚。投稿には11万件近い“いいね”が集まりました。リプライ(返信)は写真への称賛以上に、Tatsukiさんへの気遣いであふれました。
「無事で良かった」「本当に遺作にならなくて良かった」「幻想的な美しい風景の背後でそんなことが」と無事の帰還に安堵する声や、「どうやって逃げ出せたのですか? すごい体験」「クマいるんですね」「山は怖い」といった自然の怖さを実感する声も。「写真の色合いが本当にそれっぽくて笑えない」と、当時の状況と写真の雰囲気を重ね合わせた人もいました。