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「100年に一度の富士山かも」 湖から望む奇跡の絶景 金色の輝きに4.7万人が注目
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黄金に輝く富士山。思わず合成や加工を疑ってしまいますが、ありのままを撮影した正真正銘の風景写真です。撮影者は、富士山写真家のオイ(@fujitomo_photo)さん。幻想的な一枚は、X(ツイッター)で4.7万件の“いいね”を集め、大きな話題になっています。撮影の経緯を詳しくお聞きしました。
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「もちろん私も初めて見ました」
「これは現実か? と目を疑った光景。富士山が黄金に光っていました。。」
X(ツイッター)で4.7万件もの“いいね”を集めた投稿には、そんなメッセージとともに、黄金に輝く富士山の写真が添えられています。リプライ(返信)には「紅富士ならぬ黄金富士」「富士山がついに覚醒を」「神々しい」「この日、私もよく覚えています。語彙力消失するほど震えましたよね……!」など、驚きの声が殺到。
金色の富士山を見たのは初めてという人も多く、撮影者のオイさん自身も「もちろん私も初めて見ました。ほかの方の写真でもないです。100年に一度の富士山かもしれません」と語っています。
「赤く染まる富士山をイメージしていましたが…」
富士山が好きなあまり、山梨県に移住したというオイさんは現在、富士山専門の写真家として活躍。常に変化する富士山の表情を追いかけ、四季折々の絶景を撮影しています。作品の数々は、自身が運営するウェブサイト「富士山とともに」で発信。オンラインショップではカレンダーやポストカードなどを販売しています。
そんなオイさんが撮影した話題の写真は、今から1年ほど前、2022年10月25日の午後4時52分に撮影されたもの。場所は静岡県富士宮市田貫湖です。オイさんはそのときの様子を次のように振り返ります。
「この日は、天気予報や現地の状況から、きれいな夕焼けが見られると思い撮影に出ました。日没の頃に撮影するため30分前くらいに到着したのですが、到着してすぐに富士山に光が差してきました。撮影場所に向かうまでは、赤く染まる富士山や夕焼けの空をイメージしていましたが、夕焼けより前の黄金に染まるシーンを撮影することができ、結果的に強烈な作品になりました」
この奇跡の一枚は偶然が重なって生まれたといいます。オイさんによると、この日、富士山より少し高い位置に雲の層ができていました。そして富士山に当たる西日に雲からの反射光が含まれていたことで、通常よりも強い光線が差していたと考えられるそうです。
「常に天気の予報と現状をチェックしたうえで、どこに行けばその日に最も美しい富士山が撮れるのかを考えています。現地に着いてしまえばシャッターを切るだけですが、そこにたどり着くまでが大変ですね」
絶景に出会えるかは運しだいというオイさん。桜や紅葉、コキアなど美しい自然と富士山を融合させた作品を次々と発信しています。見ているだけで癒やされる作品から、これからも目が離せませんね。
(Hint-Pot編集部)