カルチャー
「いったい、どのようにしたら保っていられるの?」 フランス人が目を丸くした日本の光景 「全然ない」と驚いたものとは
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海外へ行くと、その国の文化や生活スタイルなどから、自分の国との違いを見つけることもあるでしょう。初めて日本を訪れているフランス人夫妻は、日本の日常的な光景に感動。なぜ清潔さを維持できるのか理解が追いつかず、驚きの声を上げていました。いったい、どんな光景を目の当たりにしたのでしょうか。
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アートに興味津々 瀬戸内国際芸術祭の舞台を訪問
フランス・パリから初めて日本を訪れているアドリアンさんとベアトリスさん。東京、日光、京都、豊島(てしま)などをめぐりながら、3週間の旅を満喫する予定です。
「日本に来たのは、主に美術的な要素に興味があったからです」とベアトリスさん。今回の旅でとくに楽しみにしているのは、豊島だそう。「アートの島なのですよね」と、目を輝かせていました。
豊島は、瀬戸内海に浮かぶ自然豊かな島。美術館や屋外作品が島全体に点在し、アートの島として芸術体験が楽しめます。
今年は、瀬戸内海の島々を舞台にした、瀬戸内国際芸術祭が開催される年。3年に1度開催される現代アートの祭典で、ふたりが訪れる豊島のほか、直島や小豆島など12の島々、高松港などを中心に展開されます。春・夏・秋の3会期にわたって開催され、256作品が展示される予定です。
「街にはゴミが落ちていない」 日本にならってゴミを持ち歩くふたり
日本でさまざまなものに触れるなか、ベアトリスさんには、フランスとの違いに驚きを隠せないものがありました。
「日本はゴミ箱が全然ないのにもかかわらず、街にはゴミが落ちていないですよね。これには本当に驚きです! いったい、どのようにしたらこんなにきれいな街を保っていられるの? と思いました」
観光庁が2025年に発表した、「訪日外国人旅行者の受入環境整備に関するアンケート」によると、「外国人旅行者が訪日旅行中に困ったこと」では半数以上が「困ったことはなかった」と回答したものの、「ゴミ箱の少なさ」は次に多い回答となりました。
ふたりも、ゴミ箱の少なさに困惑したようですが、日本ではゴミの扱いに気をつけているといいます。
「もちろん、ゴミ箱がないからゴミを持ち歩かないといけないので、それは日本式にならっています」
フランスとの違いを感じながらも、郷に入っては郷に従えの精神で、日本旅行を楽しんでいるふたり。残りの滞在でも、充実した毎日を過ごしてほしいですね。
(Hint-Pot編集部)