育児に積極的に参加したくても、子どもに「パパ嫌」と泣かれてしまった経験を持つ父親は少なくありません。それでも諦めずに、子どもとの距離を縮めようと奮闘する父親の姿が、X（ツイッター）で大きな反響を呼んでいます。投稿者のまえ（@Crmae0923）さんに詳しいお話を伺いました。

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アンパンマンに“なりきって”寝かしつけ

　話題の投稿には、暗い寝室を撮影したベビーモニターの白黒画像が添えられています。そこには、小さな子どもに添い寝する男性の姿が。

　しかし、よく見ると、アンパンマンのお面をかぶっています。投稿のテキストには「パパ嫌を発動して駄々をこねる子どもをなんとか寝かしつけできないか考えた結果、アンパンマンになることでしか解決できなかったときの写真」と綴られており、パパであるまえさんがとった苦肉の策だったことがわかります。

　この投稿は「すみません、人間の情けない写真欲しいです」という、Xで大反響を呼んだ呼びかけを引用リポストしたものでした。そのため、リプライ（返信）には「嫌がられても試行錯誤し、愛を持って子を寝かしつける君は優しいヒーローさ」「情けないどころかパパさんの気配りと努力の結晶」「めちゃくちゃ愛情ある」など称賛の声が寄せられています。また、投稿には、元の投稿を超える22万件もの“いいね”が集まりました。

「アンパンマンがここにいる！」　努力が実った寝かしつけ

　この画像が撮影されたのは1年半ほど前で、当時子どもは1歳半頃だったといいます。日中はママと過ごす時間が多く、まえさんと接触する時間が少なかったこともあり、「一緒に寝る提案をしても泣かれる一方でした」と苦笑します。

　アンパンマンのお面をかぶったときは、なるべく声を似せるように頑張っていたそう。また、あまり話しすぎると子どもにバレてしまうため、会話を必要最低限にしていました。そんな涙ぐましい努力もあり、お子さんのご機嫌はすぐに直った様子。

「アンパンマンがここにいる！　と言わんばかりのうれしそうな顔をしていたような記憶です。その顔を見たときは、ちょっと勝ちを確信しましたね。眠りにつくのは時間がかかりました。30分以上はかかったでしょうか。テンションが上がってたのでしょうね」と、まえさんは振り返りました。

「この画像はホラー感を見てほしくて投稿したものですから、いつ見ても怖いなーって思いますよ（笑）」と言いつつも、まえさんは投稿に寄せられたリプライを読み、感動したと語ります。

「Xって治安悪いイメージでしたけど、人の温かさに触れたような気がします。主に全国のママさんに支持されるような内容が多く、とてもうれしく思いました」

　寝かしつけを根気良く続けた甲斐があり、「現在ではアンパンマンの力なしで、パパの力だけで寝てくれるようになりました」とまえさん。2児の父として毎日、育児に奮闘しています。

　その一方で、パパ友はあまりいないことを少し寂しく思っているそうです。「福井県在住の方がいらっしゃいましたら、ぜひお友達になりたいです」と結んでいます。

（Hint-Pot編集部）