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漫画

寝かしつけと“戦う”新米ママ 子育てのリアルを描く漫画に共感殺到 「緊張感、思い出した」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

漫画のワンシーン【画像提供:松本ひで吉(@hidekiccan)さん】
漫画のワンシーン【画像提供:松本ひで吉(@hidekiccan)さん】

 一筋縄ではいかない子育て。なかでも苦労する人が多いとされているのが、寝かしつけです。抱っこであやしている最中は寝ていても、ベッドに移した途端に目を覚まして大泣きされてしまったという経験がある人は多いでしょう。試行錯誤の末、上手に赤ちゃんを寝かしつけられたときの心情を描いた漫画がツイッター上で話題になっています。作者の松本ひで吉(@hidekiccan)さんに詳しいお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

腕の中で寝たのを確認 静かな“戦い”が始まる

 プロの漫画家として活躍している松本さん。代表作は、愛嬌たっぷりなトイプードルの「犬くん」とクールな「猫さま」の日常を描いた「犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい」(講談社刊)で、現在は配偶者さんや、一緒に暮らしている猫の「ガーラ」さんについてのエッセイ漫画をツイッターで発表し、多くのファンを魅了しています。

 そんな松本さんは今年6月、ツイッター上で第1子の誕生を報告しました。出産後も漫画を描きながら育児に奮闘する松本さん。子育てを始めて知ったのが、赤ちゃんの寝かしつけの大変さでした。

 漫画は、お子さんが松本さんに抱っこされながら眠りにつくところからスタートします。お子さんがすやすやと寝ていることを確認すると、松本さんはお子さんを抱っこしたままストンと床に座り込みました。

 そして体を前に傾けて、お子さんをゆっくり床へ。片方の手で首を支え、背中を抱えていた腕を勢い良く「ズバッ」と抜きます。背中から抜いた手で頭を支え、今度は首を支えていた腕を静かに「スッ」と首からはずしました。

 ここまでは順調。お子さんは目を覚ますことなく、目を閉じて気持ち良さそうに眠っています。松本さんは全身の神経を集中させ、最後に頭を支えていた左手をお子さんから離します。最後まで油断が許されない寝かしつけという名の“戦い”。その行方は――。

 ツイッター上に漫画が公開されると、5.6万件もの“いいね”が。リプライ(返信)には「わかりすぎます……このミッション難易度高すぎて、何度も諦めて一緒に寝ていました」「ズバッからのスッ……の緊張感、思い出しました」「めちゃくちゃわかる!! もう20年前の記憶だけど生々しく蘇ってきました」など、寝かしつけの難しさに共感する声が殺到しています。

寝かしつけで大切なのは「自分を捨てること」

 多くの共感を呼んだ今回の作品。育児について描こうと思った理由や、松本さんがお子さんを寝かしつけるときに気をつけていることなど、詳しいお話を伺いました。

Q. 寝かしつけをテーマにした理由は?
「子どもがあまり寝てくれないなかで、試行錯誤するのがおもしろくなってきたからです」

Q. 寝かしつけのときに一番重要なことは?
「『自分を捨てること』。次に何をしようとか、早く黙らせて自分のことをしたいという気持ちをかなぐり捨てて、全力で赤ちゃんと向き合うのが大切な気がします」

Q. 寝かしつけの成功率はどれくらいでしょうか?
「6割くらいでしょうか……。ちゃんと寝るときと“第2戦”になるときの決め手もよくわかりません。まだまだ新米なので、これからですね」

(Hint-Pot編集部)