どうぶつ
「兄ちゃん おはよう」 元保護ねこ2匹が朝のあいさつ おでこを“ごっつんこ”する微笑ましい理由
公開日: / 更新日:

血のつながりはなくても、確かな絆でつながっている元保護ねこ2匹が、X(ツイッター)で話題になっています。おでこをぴったりとくっつけてあいさつする様子には、2.1万件もの“いいね”が。飼い主のもるきち(@morukiti1718)さんに詳しいお話を伺いました。
◇ ◇ ◇
仲の良さが伝わってくる微笑ましい一枚
「兄ちゃん おはよう」
そんなほっこりするコメントが添えられた写真には、目をつむり、おでことおでこを“ごっつんこ”する2匹のねこが写っています。2匹の仲の良さがひとめで伝わってくる、なんとも微笑ましい光景です。
投稿にはなんと2.1万件もの“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には「微笑ましい」「かわいい……。日差しの色もあったかくて、よりいっそう優しい2匹に見える」「仲良くおはようにゃあ~」「頭を合わせている仲良しねこたちめっちゃいいですね」など、さまざまなコメントが寄せられています。
飼い主さんが別々に保護した2匹

投稿の“兄ちゃん”とは、元保護ねこで10歳の「リョフ」くんです。強い子になってほしいという飼い主さんの思いから、人気ゲーム「真・三國無双」に登場するキャラクター・呂布が名前の由来になっているそう。
リョフくんがお迎えされたのは、生後数週間ほどの頃でした。ある日、飼い主さんが自宅近くにあるコンビニエンスストアに立ち寄ったところ、段ボールを抱えて泣く女子高校生を見かけました。女の子は「どなたか余裕があるならお願いします」と、通行人に必死で声をかけていたそうです。
飼い主さんは気になって、女の子が持つ段ボールの中を見せてもらうことに。そこにいたのが、小さな小さなリョフくんだったのです。飼い主さんは「大丈夫。大切に育てるから」と伝えると、迷うことなく女の子から段ボールを受け取りました。
一方、こたつの上からあいさつをしていたのは、9歳の“弟”で同じく保護ねこの「ソウタ」くんです。サ行の名前にこだわって名づけられたといいます。
そんなソウタくんは、生後数週間の頃、母ねこと4匹のきょうだいとともに山頂に捨てられていたところを、飼い主さんに保護されました。1か月後、母ねこは子どもたちを飼い主さんに預けたままいなくなってしまい、ソウタくん以外の子どもたちは、飼い主さんの実家で暮らすことに。
血のつながらない2匹ですが、こうした経緯もあり、小さな頃から一緒に育てられてきました。
リョフくんを立てるソウタくん
仲がいい2匹は、話題になった写真のように、おでこをくっつけてあいさつするのも珍しくないそうです。
「ソウタのほうが、リョフに頭突きみたいにして、朝のあいさつをすることが多いですね。あとは、おやつの時間になったときや、うれしいときなどにもします。撮影後は、ファンヒーターの前で2匹でぬくぬく寝ていました」
ちなみに、こうした良好な関係を築けたのは、ソウタくんの気遣いあってこそだと飼い主さんは感じているようです。
「ソウタのほうがリョフを気遣っていると思います。基本的にリョフは、布団に入るときもこたつに入るときも一番先です。ソウタは先に入っていても、リョフが来たらすぐに出て、リョフが入ってから顔をなめたり頭突きしたりして、あいさつしてから入ります。先輩を立てる感じですね。ソウタの気遣いのおかげで、リョフとの関係性は穏やかです。常にくっついて寝ていて、とても仲良く過ごしてます」
お互いを信頼し合う、素敵な関係の2匹。これからも仲良く過ごしてほしいですね。
(Hint-Pot編集部)