見慣れていた街並みや人々のふるまいなどは、長い年月を経ると驚くほど変わっていることがあります。31年ぶりに日本を訪れたイスラエル人女性は、当時は当たり前だった光景や習慣の変化に目を見張ったようです。いったい、どのようなことに驚いたのでしょうか？

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31年ぶりの再訪日で驚いた街の移り変わり

　3週間の滞在予定で、イスラエルから日本を訪れているアロンさんとラビットさん。アロンさんは今回が初訪日で、ラビットさんは31年ぶりに日本へ来ました。

　当時、ラビットさんは東京都内の静かな住宅街で暮らしながら、青山にある学校に通っていたといいます。久しぶりに降り立った日本の街並みを前に、「31年前と比べると、何もかもが違います」と感慨深げに語りました。

　とくに驚いたのは渋谷駅周辺の変化です。1990年代から本格化した再開発によって、渋谷には高層ビルが次々と立ち並び、駅周辺も大きく様変わりしました。歩行者用のデッキや連絡通路なども整備され、街は大きく進化しています。

「そんなの昔はまったくなかったから……」と、ラビットさんは驚きを隠せない様子でした。

公共のマナーやルールの変化にも着目

　また、ラビットさんには街並みの変化以上に衝撃的なことがあったといいます。

「街全体が禁煙になっていること！　昔はみんなどこでもかしこでも吸っていましたから。私はタバコを吸わないので、とても快適ですが、夫のアロンは吸うので、彼にとっては良くないこともかもしれませんね（笑）」

　1990年代の日本では、レストランやカフェ、駅のホーム、街角など、あらゆる場所で喫煙する姿が日常的に見られました。しかし、2002年に制定された「健康増進法」により、受動喫煙防止のため、公共施設や飲食店、職場などでの喫煙が規制されるように。

　その後、東京都をはじめとする多くの自治体が路上喫煙禁止条例を制定し、駅前や繁華街、歩道などでも喫煙が厳しく制限されるようになりました。現在では、指定された喫煙所以外での喫煙が禁止されている場所も多く、かつての日本とは大きく変化しています。

　ラビットさんは、高層ビルや交通インフラの発展だけでなく、公共空間でのマナーやルールの在り方にも目を見張ったようでした。これから訪れる各地でも、日本の変化に気づきがあるかもしれませんね。

（Hint-Pot編集部）