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「激しく燃え上がって、すごく危険」 誤った火力調整でやけども 「バーベキューに潜む危険」を東京消防庁が注意喚起
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アウトドアには絶好のシーズンになりました。ゴールデンウイーク(GW)中や週末に、キャンプやバーベキューを楽しむ人も多いでしょう。東京消防庁は公式X(ツイッター)アカウント(@Tokyo_Fire_D)で、バーベキューを行う際の危険な行動について注意喚起しています。
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「ちょっと火が弱くなってきたかな?」
バーベキューで食材を上手に焼くのに重要な火加減。しかし、炭の火力を強くしようとして、誤ったものを投入し、思わぬ事故が発生することがあります。
同庁は「バーベキューに潜む危険」の書き出しで、注意すべきポイントについての動画を添えて投稿しました。動画はアニメーションからスタート。ひとりが「あれ、ちょっと火が弱くなってきたかな?」と火加減を気にすると、もうひとりが「アルコール消毒液がありますよ! 投入すれば、よく燃えそうであります!」と提案します。
すると、「ブブー」とブザー音が鳴り、「絶対ダメ!!!」の文字が。さらに、消毒用アルコールを炭にかけたらどうなるのか、再現した実験映像が流れます。消毒液がかけられた瞬間、バーベキューグリルから大きな火が上がり、近くに吊るしてあったTシャツに引火。この勢いではひとたまりもありません。「火に消毒用アルコールを投入すると激しく燃え上がって、すごく危険なんだ」と解説しています。
さらに、「ランタンやバーナーの燃料となるホワイトガソリンも危ないから、火力を強めるために絶対に使わないでね」と付け加えます。そして最後に「バーベキュー中に身近な危険物を誤った方法で使用すると大変危険です。使用方法を守り、安全にバーベキューを楽しみましょう!」と呼びかけました。
「燃料用アルコールが炭にかかり出火」
投稿には、同庁の公式ウェブサイトの特集ページ「バーベキュー時の火災にご注意ください」のURLも添付。そこでは、実際にあった過去の火災事例を紹介しています。
○着火剤の継ぎ足しが原因で着衣に着火した火災
バーベキューコンロ内の火が弱かったため、火勢を強めようと行為者がゼリー状の着火剤を炭火に継ぎ足したところ、急激に燃え上がり、行為者の着衣に着火しやけどを負いました。
○燃料用アルコールが炭にかかり出火した火災
燃料用アルコールの残量を傾けて確認した際、バーベキュー後の炭にかかり出火。1名がやけどを負いました。
動画で紹介した以外にも、着火剤や身近なアルコールをかける行為は厳禁です。
急いで火力を強めても、食材はおいしく焼けるとは限りません。楽しく、おいしく焼き上げるためにも、安全に気をつけて火加減を調整したいですね。
(Hint-Pot編集部)