熱中症は真夏のイメージがありますが、気温の高い日が増え始める5月は、体が暑さに慣れておらず警戒が必要です。尼崎市消防局は公式インスタグラムアカウント（amagasaki.119.fd）で、暑さに体が慣れていないこの時期だからこそ実践したい、熱中症予防を紹介。「今から始める熱中症対策　暑熱順化とは!?」という見出しの動画で、ユーモアを交えて、「暑熱順化」対策を呼びかけています。

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「そろそろ暑熱順化の時期やなあ」

　動画は、先輩隊員と後輩の掛け合いから始まります。「暑熱順化」について、話が噛み合わない後輩の様子に、「いや、絶対、暑熱順化の意味わかってないやろ！」とツッコむ先輩。そして、「暑熱順化っていうんは、ほんまに暑い夏になる前に、体を暑さに慣らしておくことやねん」と説明しました。

　さらに、暑熱順化に有効な対策を具体的に紹介しています。

○暑熱順化するための対策
・自転車やランニングなど、少し汗をかくくらいの運動を続ける
・お風呂でぬるめのお湯に浸かり、汗をかくようにする

　こうした対策を2週間ほど続けて、体が暑さに慣れるようにしておくと「熱中症になりにくい体になるねん」とのこと。

　同局では、夏の火事の現場は暑さで大変なことから、消防隊員は防火衣を着て走る、暑熱順化訓練を行っているといいます。後輩は「じゃあ僕もあとで訓練してきます！」と、気合いの入った表情で宣言。ランニングに混じるのかと思いきや、後輩が「暑熱順化の訓練するって言うて、お風呂のほうに行きました」と聞き、先輩は頭を抱えたのでした。

　コミカルなやり取りを交えた暑熱順化の解説に、コメント欄には「暑熱順化！　言葉を初めて知りました！」「暑熱順化する前に夏日が来てどうしようかと思いましたが、ぼちぼちウォーキングしたりして慣らしている最中です」「今年は早く、気温が高くなるみたいなので……。今から暑さに慣れておくのは大事ですね」「暑熱順化は、最近よく聞くようになりましたね。私も気をつけたいと思います！」などの声が寄せられています。

（Hint-Pot編集部）