Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

からだ・美容

単に「おしっこが近いだけ」と侮ってはいけない 更年期女性に多い頻尿の原因と対策

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:頴川 博芸

尿トラブルを防ぐために日常で心がけたいこと

 これから暑くなってくると、水分補給が欠かせません。しかし、トイレが気になるからと、自己判断で水分摂取を控えるようなことはやめてください。脱水はもちろん、尿路感染症のリスクを高める可能性があるからです。尿意を我慢せず、規則正しい排尿を心がけてみることも改善につながります。

 一般的に、健康な成人の場合、1日に必要な水分量は1.5~2リットル程度といわれています。日中はこまめに、就寝前は大量摂取しないなど工夫して水分補給をしてください。利尿作用のあるカフェインを含む飲み物や、アルコールは控えましょう。

 冷房などで室内での冷えが気になる人は、下半身を温めるよう心がけてください。ストレスも自律神経の乱れを引き起こし、頻尿の原因になることがあります。適度な運動を心がけたり、自分なりのストレス解消法を見つけたりしましょう。

 骨盤底筋を意識した体操を取り入れることもおすすめです。仰向けに寝て膝を立て、肛門と膣を意識しながら数秒間引き締め、ゆっくりと力をゆるめる動作を繰り返しましょう。1日に何回か行うと効果的です。

 それでも頻尿が1週間以上続く、血が混じった尿が出る、排尿時に痛みがある場合、または夜間に何度もトイレに起きる、そのほか尿によって日常生活に支障が出ているといった場合は、繰り返しになりますが、医療機関を受診してください。婦人科で相談できる場合もありますが、専門的な治療や検査が受けられる泌尿器科を受診すると良いでしょう。

(Hint-Pot編集部)

頴川 博芸(えがわ・ひろき)

浅草橋西口クリニックMo院長。総合内科や救急などで培った経験を生かし、内科だけでなく、泌尿器科や皮膚科を含む総合的な診療を行う。日本専門医機構外科専門医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本医師会認定産業医。順天堂大学医学部附属順天堂医院食道・胃外科非常勤助手。静岡県出身。趣味は旅行。