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「漂白剤を舐めていた」1歳児の事例も 東京消防庁が乳幼児の誤飲に注意喚起 「誤飲防止の目安」になる身近なものとは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

乳幼児は、さまざまなものを口に入れようとしてしまうことが…(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
乳幼児は、さまざまなものを口に入れようとしてしまうことが…(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 いろいろなものに興味を持つ乳幼児。何でも手に取って口に入れようとするため目が離せません。東京消防庁は公式X(ツイッター)アカウント(@Tokyo_Fire_D)で、「乳幼児の誤飲は生後約6か月を過ぎると急増します」と注意喚起。誤飲してしまう恐れがある大きさの目安を紹介し、そのようなものを手の届くところに置かないよう呼びかけています。

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「乳幼児の手の届く所に置かないように」すべきサイズ

 東京消防庁の発表によると、管内で2020年~2024年までの5年間に5歳以下の子ども5285人が、窒息や誤飲等により医療機関に救急搬送されています。口に入れてしまうだけでなく、鼻や耳に入れてしまったケースも。物質によっては体に害があるものもあり、非常に危険です。

 同庁は「トイレットペーパーの芯は誤飲防止の目安」との書き出しで、イラストを添えて注意喚起をXに投稿。誤飲防止の目安とされるトイレットペーパーの芯は直径39ミリで、「芯を通る大きさの物は口に入れる恐れがあります。乳幼児の手の届く所に置かないようにしましょう」と呼びかけました。

「生後約6か月を過ぎると急増」

 また、「乳幼児の誤飲は生後約6か月を過ぎると急増します」と注意喚起。投稿に添えられたURLの「乳幼児の窒息や誤飲に注意!」の特集ページでは、「年齢別救急搬送人員」「0歳児の月齢別救急搬送人員」のグラフが掲載されています。それによると、「0歳児の救急搬送がもっとも多く、成長とともに減少」しますが、「0歳児の月齢別では、7か月から増加し、9か月がもっとも多く救急搬送されています」とのことです。

 しかし、0歳児だけが危険なわけではありません。実際には、1歳以上の子どもにも「生命の危険はないが入院を要する」中等症の事例があり、救急搬送されるケースが報告されています。

「突然嘔吐したので親が嘔吐物を確認したところタバコが混じっていた」(0歳)

「親の処方薬が入っている袋で遊んでいるのを親が発見し、確認すると薬が減っていた」「親が目を離していたところ、粉末の漂白剤を舐めていた」(ともに1歳)

「親が使う予定で出しておいたボタン電池を口に入れているのを発見した。確認すると、電池の数が減っていた」(2歳)

 このほか、「過去に重症または重篤と診断された事例としてりんご、硬貨、洗濯用洗剤などがあります」とのことで、原因となった物の種類についても、データを添えて注意を呼びかけています。

 小さな子どもの成長を促す好奇心が、本来は安全なものを危険物に変えてしまうことがあります。気づかないうちに、誤飲や窒息の原因となるものを近づけないよう、十分に注意したいですね。

(Hint-Pot編集部)