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お祭りでの子どもの事故 「玩具の誤飲、食べ物の串によるのど突き」などに注意 消費者庁が保護者へ呼びかけ
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花火大会や神社の例大祭など、各地で夏祭りが催される時期。浴衣を着たり、屋台で食べたり遊んだり、夏の思い出作りを楽しみにしている人も多いでしょう。しかし、夢中になって楽しんでいると、思わぬ事故が起きる可能性も。「消費者庁 子どもを事故から守る!」の公式X(ツイッター)アカウント(@caa_kodomo)が、お祭りに関する事故について注意喚起しています。
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「にぎやかで楽しい雰囲気ですが…」
大きなお祭りだけでなく、近所の公園での盆踊りなど、子どもたちの夏休み中には多くのイベントが開催されます。大人でも心が浮き立つにぎわいに、はしゃぐ子どもたちはかわいいですよね。そんな楽しいお祭りだからこそ、気をつけてほしいと呼びかける今回の投稿。
「お祭りの屋台に並ぶ色鮮やかな玩具やさまざまな食べ物。にぎやかで楽しい雰囲気ですが、玩具の誤飲、食べ物の串によるのど突き、熱い鉄板でのやけどなど、思わぬ事故も起きています」と注意喚起しました。
添えられたリンク先では、消費者庁・国民生活センターに医療機関などから寄せられた、実際の事故状況が紹介されています。
「屋台で買った串に刺さった食品を歩きながら食べていたところ、滑って転んでしまい、串が口に刺さった」(8歳)
お祭りでは歩きながら手軽に食べられるように、串や割り箸に刺した食べ物が多いもの。普段とは違う食べ歩きに、はしゃいでしまう子も多いでしょう。
また、「とくに小さな子どもは、食べる機能が発達途上であるため、動いたり驚いた拍子に、十分に咀嚼(そしゃく)できていない食品を誤って吸い込み、窒息・誤嚥するおそれもあります」とのことで、座って食べられる場所に移動するなど、子どもが落ち着いて食べられるよう工夫を促しています。
思わぬ事故は、それだけではありません。
「子どもから目を離した隙に、屋台の鉄板に触れてしまい、手のひらにやけどを負い、通院が必要となった」(3歳)
屋台では目の前で調理された熱々の料理が楽しめる一方、鉄板などの調理器具が子どもの手が届く範囲にあることも。そのため「小さな子どもの手を引いて一歩下がるなど距離を取りましょう」と注意を呼びかけています。
「子ども向けとは限りません」 持ち帰ったおもちゃにも要注意
さらに、お祭り会場だけでなく、おもちゃなどを持ち帰って遊んでいて起きた事故も、複数報告されています。
「縁日で年上の子のために持ち帰った水で膨らむボールを、洗面器にたくさん入れて遊んでいた。子どもが赤いボールを1つ食べたと言ったため受診し、通院して様子を見ることとなった」(2歳)
「幼稚園のお祭りで持ち帰った光るおもちゃがバラバラになっており、中のボタン電池3つのうち1つが見つからないため、誤飲を疑い受診した」(1歳)
「お祭りで買ったケミカルライト(光る棒)を寝室に置いていたところ、子どもがかじって割ってしまい、中の液体がついた手で目をこすり痛みが生じた。水で洗い流して受診し、経過観察となった」(5歳)
「1歳の子どもが、お祭りで景品としてもらったライト付きのおもちゃを脇に挟んでいたところ低温やけどを負い、通院が必要となった。おもちゃに何も記載がなく、どこの製品かわからない」
こうした事例もあることから、投稿では「お祭りで手にするものが子ども向けとは限りません。安全の視点もお忘れなく!」と注意を促しています。
せっかくのお祭り。保護者として十分、安全に気をつけて、子どもに目一杯楽しんでもらいたいですね。
(Hint-Pot編集部)