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“吐かせない”が基本に 子どもの「誤飲対処早見表」 消費者庁が注意喚起

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

誤飲で中毒事故を起こすことも(写真はイメージ)【写真:写真AC】
誤飲で中毒事故を起こすことも(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 子どもは生後5か月頃になると、目に付いたおもちゃなどを触ったり、口に入れたがったりすることもあります。子どもは噛んだり飲み込んだりする力が弱く、また気管にものが入ったときに咳で押し返す咳反射もうまくできません。そのため子どもの誤飲には細心の注意を払う必要があります。消費者庁の公式ツイッター(@caa_kodomo)では、子どもの誤飲による中毒事故を注意喚起し、対処法を紹介しています。どんなことに気をつければいいのでしょうか?

 ◇ ◇ ◇

薬の保管場所には注意が必要

 厚生労働省の「人口動態調査」によると、平成26年から令和元年までの間に食品の誤嚥による窒息で死亡した14歳以下の子どもは80人。そのうち5歳以下が73人となっています。食品だけでなく、家庭内にあるものの中には、子どもが誤飲すると中毒症状を引き起こすのも。そのなかには、保護者が服用する薬も含まれています。

 成分量によっては重篤な症状を引き起こす可能性もあるとして、誤飲による中毒事故を防ぐために、消費者庁の公式ツイッターは次のように注意喚起しています。

・(薬は)子どもの目に触れない、手の届かない場所に
・使用後は元の安全な場所に片づける

 また、もし誤飲してしまった時の注意点についても。誤飲してしまった場合は、吐物が気管に入って肺炎を起こす危険や吐かせることで症状が悪化することもあるため、「基本的には吐かせず、同じものを持参して病院を受診」することが最適な選択としています。さらに症状や誤飲したものによっては、緊急性が高く救急車を呼ぶ必要があることも。もし対応がわからなければ、子ども医療電話「#8000」や医療機関などに相談しましょう。

 子どもの好奇心を育てるためにも、興味を示したものに触れさせることは大切ですが、誤って口の中に入れることがないように注意が必要です。誤飲する恐れがあるものは子どもの目の届かないところに置くなどして、しっかり対策しましょう。

(Hint-Pot編集部)