Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

朝食でおなじみ “目からウロコ”キウイのとっておきの食べ方3選 食物繊維やビタミンCがたっぷり

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム・吉原 知也

ニュージーランドにあるゼスプリ本社で“キウイスタンド”を発見
ニュージーランドにあるゼスプリ本社で“キウイスタンド”を発見

 手軽に買うことができて栄養素が豊富なキウイフルーツは、日本で人気を集める果物の一つです。熟した実は皮をむいてカットしたり、スプーンですくったり、そのままでもおいしく食べられますが、調理法はちょっと悩みのタネ。バリエーションを増やしたいですよね。世界最大の産地として知られる本場ニュージーランドでキウイに携わる人たちは、どのように味を楽しんでいるのでしょうか。農家、研究者、販売会社の人たち、そして、日本の“キウイ博士”にもオススメを聞いてみました。(取材・文=吉原知也)

 ◇ ◇ ◇

日本のキウイフルーツ研究の第一人者はレシピ開発も得意

 ニュージーランドに本拠地を持つ、世界最大のキウイフルーツ販売・マーケティング会社「ゼスプリ」によると、おなじみのグリーンは食物繊維とアクチニジン(たんぱく質分解酵素)、人気急上昇のサンゴールドはビタミンC、新開発のルビーレッドは、ポリフェノールの一種アントシアニンとビタミンCが特長に挙げられるそうです。

 同国の北島にある中核都市タウランガで、キウイ農園を経営して15年になるティム・トアーさんとリンダ・ホーズさん夫婦。自然の恵みを生かしたキウイ栽培が自慢です。リンダさんは料理も得意で、朝食のサラダにカットしたキウイを混ぜたり、ドライフルーツに仕上げたキウイを食べたりしているそうです。さらに、「自分でジャムを作っているのよ」。夫のティムさんは「リンダは地域の大会で優勝したこともあるのさ」と笑顔で教えてくれました。

 夫婦の農園があるエリアは、「TePuke(ティプキ)」と呼ばれるキウイの名産地です。それだけに、ハイレベルな大会を勝ち抜いたリンダさんのジャムは絶品。グリーンとゴールドの2種類で、ほどよく果肉が残っており、甘くてジューシーな味わいでした。リンダさんは「レシピを聞きたいって? それはシークレットよ」。やはり“企業秘密”とのことです。

 キウイの品種改良・新開発に取り組む研究者の“マイレシピ”を聞いてみましょう。同国にある「キウイフルーツ・ブリーディングセンター」のエリザベス・ポポンスキー博士は、研究のために1年間で約1000個のキウイを食べているそうです。

 独特の食文化を伝授してくれました。オートミールを牛乳で煮るおかゆのような「ポリッジ」と呼ばれる料理。ニュージーランドでは一般的な朝食メニューで、子どもたちにとって簡単に栄養を摂取できて、お腹いっぱいになるため親しまれているそうです。ハチミツを加える家庭が多いそうですが、「私はポリッジにキウイを入れます。夕食のデザートとしてキウイを食べることもありますよ」とのことです。

 また、同センター広報担当者のサラ・ヒッキーさんは「キウイのスムージーを作るだけでなく、おやつとして食べることもあるわ」。仕事の合間にひとつまみ。スナック感覚で気軽に楽しんでいるそうです。