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意外な結果が! 関税、米問題が勃発している日本×アメリカ ただでさえ物価が高い島国・ハワイと日本の定番食材価格を比較してみた
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世界各地で物価上昇が続いています。アメリカ・ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現地で2人の子どもを育てている46歳・主婦ライターのi-know(いのう)さんが、ハワイでのリアルな暮らしを綴るこの連載。ドナルド・トランプ大統領就任後、ハワイの物価がさらに上昇したのか気になるところです。そこで、日本の値段と比較しながら検証します。第45回は「卵と牛乳」です。
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卵、牛乳、米の3品目で比較
2015年1月にトランプ氏が大統領に就任してから、はや4か月。日本のニュースなどで、アメリカの物価が上昇しているという報道があるのでしょうか。日本に住む家族や友人から「アメリカ生活、大丈夫!?」と心配されることが増えました。
実際のところはどうなのか。ハワイと日本の値段を比較しながらご紹介します!
リサーチしたのは、ほとんどの家庭が常備しているであろう卵、牛乳、米の3品目です。まずは卵の値段から。
卵とひとくちに言っても、種類によって値段が違うもの。ハワイには、大きく分けて3つの種類があります。
1つ目は、ハワイ産かメインランド(アメリカ本土)産か。2つ目は、オーガニックか否か。3つ目は、ケージフリーか否かです。ケージフリーとは鶏を鳥カゴに閉じ込めず、平飼いまたは放し飼いで飼育されていることです。
理想的なのは「ハワイ産/オーガニック/ケージフリー」の三拍子がそろったスペシャルティエッグですが、普通のスーパーマーケットでは売っていません。そのため、多くの人が買っている「ハワイ産/ケージフリー」の卵の値段を調べてみました。
卵はケージフリーでなくても日本の2倍以上の価格

スーパーによって値段は違いますが、私がよく行くお店での価格は、Lサイズ12個入りで10.99ドル(約1590円)。1玉あたり約92セント(約130円)です。
数年前までは6ドルくらいで購入できましたが、現在は2倍近い値段になっています。今年に入ってますます値上がりしているので、トランプ大統領就任以降、とくに高騰した品目のひとつかもしれません。
では、日本の価格と比較してみましょう。
いなげやネットスーパーによると、「フレッシュたまごL(10個入り)」の価格は319円(2025年5月現在、以下同)。1玉あたり31.9円です。こちらはケージフリーかどうかの表記がありませんが、日本はケージフリーの割合が、欧米諸国と比較すると著しく低いといわれています。
ハワイのケージフリーではない卵の値段は、1ダース8.99ドル(1300円)で、1玉あたり約75セント(約109円)。つまり、ハワイの卵はケージフリーかどうかにかかわらず、日本の2倍以上高いということになります。
ちなみに、ケージフリーではない卵のほとんどは、アメリカ本土から輸送され、新鮮ではないため生で食べることは厳禁。味付けをして卵焼きやオムライスにしたとしても、卵の風味や旨味があまり感じられません(個人の主観です)。同じように感じる人が多いためか、多少高くてもハワイ産の卵を購入する人が多い印象です。
アメリカで卵“あるある”といえば、購入する前に卵一つひとつを丁寧に確認すること。輸送が雑だからか、1~2個割れていることがよくあるので、みんな当たり前のように確認しています。日本では、卵を一つひとつ確認なんてしませんよね……。