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芸能人の“脱・ハワイ”で日本人ママに衝撃 「このままいて良いのだろうか?」と悩む理由とは
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アメリカ・ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現地で2人の子どもを育てている46歳・主婦ライターのi-know(いのう)さん。日本人の移住先として人気なイメージが強いハワイですが、実は近年、人口が減り続けています。連載第37回のテーマは「“脱・ハワイ”が増えている?」です。
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ハワイに移住した芸能人が次々と別の場所へ
3月某日。ニュースサイトのトップ記事で、ハワイで子育てをする私にとっては驚愕といえるニュースを目にしました。
それは、モデルでタレントの吉川ひなのさんが、沖縄へ親子留学したというものです。ひなのさんは出産・子育てをきっかけに、2015年からハワイを拠点にしていました。
私も同時期にハワイへ移住したので、勝手にシンパシーを抱き、彼女のブログやインスタグラムアカウントをよく見ていました。そして、ハワイでの生活や子育てを参考にしていたのです。
おそらく、ハワイに住む日本人ママさんのなかには私と同じように、SNS越しではありますが、ひなのさんのことを“同志”のように慕っていた人が多いのではないかと思います。
寂しい気持ちがある反面、「やっぱり、その選択をするよね」と納得ができた理由があります。それは、ハワイから違う都市に引っ越しをするのが、このところ大きなムーブメントになっているからです。
芸能人でいうと、モデルのSHIHOさんは3年間暮らしたハワイを出て、2021年に日本へ帰国しました。昨年は、モデルの梨花さんが10年暮らしたハワイからカリフォルニアへ。女優の伊東美咲さんも、ハワイからシンガポールに引っ越されたことをSNSで発表しています。
ハワイ移住の先駆け的存在である、タレントのMieko(花田美恵子)さんは2019年に、約10年暮らしたハワイから日本へと帰国されました。
年々、人口が減少しているハワイ

ひなのさんをはじめ、みなさんに共通しているのは、結婚・出産を経て、子連れでハワイに移住していること。おそらく、英語教育や子育てしやすい環境をハワイに求めたのでしょう。一方、ハワイを出た理由は、夫の仕事やビザの関係などそれぞれ違います。
実は、芸能人や日本人に限らず、アメリカ人にとっても“脱・ハワイ”は珍しいことではないのかもしれません。アメリカの国勢調査局によると、ハワイの人口は毎年、減少しています。その理由として住宅費や食費などの物価が高いこと、住宅が高すぎて購入が難しいこと、アメリカの他州のほうが雇用の条件が良いことなどが挙げられます。
かくいう私も、「果たして、このままハワイにいて良いのだろうか?」と心配になってくることがあります。子どもが小さなうちは、一年中温暖な気候の中でのびのびと育てられる良さがあるものの、ハワイの公立校では質の高い教育が得られないからです(ワールド・ポピュレーション・レビューによると、ハワイは2024年の全米の公立校ランキングで50州中34位)。
中学生以降は公立・私立校問わず、友人間で“大麻”が出回るとの噂も耳にします。子どもが成長するにつれて、ハワイでのんびり子育て……とはいかない現実が待ちかまえているのが、実際のところです。
(i-know)