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「まったく違っていて驚きました」 ベルギー人が日本文化の神髄を感じた場所とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

ベルギー人の(左から)母・ナタリーさんと娘・イリアさん【写真:Hint-Pot編集部】
ベルギー人の(左から)母・ナタリーさんと娘・イリアさん【写真:Hint-Pot編集部】

 美しい自然や伝統的な文化、深い精神性など、日本は世界中の旅人を魅了し続けています。初めて日本を訪れたベルギー人の母娘も、日本の伝統的な場所を巡り、心を打たれたといいます。とくに「まったく違っていて」驚いたこととはなんだったのでしょうか。

 ◇ ◇ ◇

高野山で伝統を肌で感じたナタリーさん

 初めて日本を訪れたベルギー人のナタリーさんとイリアさん。2週間にわたる母娘2人旅です。岐阜の中山道や和歌山県の高野山など、自然豊かな土地を中心にめぐっているそう。

「日本に来たのは、この子が行きたがったんです」とナタリーさん。旅の中でとくに印象に残った場所は、高野山だったといいます。

「高野山では、昔から受け継がれている伝統的なものを感じました。お寺がたくさんあり、文化の違いも改めて感じることができました。ベルギーではキリスト教が主流です。日本の文化には、仏教信仰が根底にあるのを深く感じました」

キリスト教との違いに着目

 1200年以上の歴史を持つ高野山は、日本仏教の聖地のひとつ。奥之院には今も弘法大師が眠っていると信じられ、僧侶たちの大切な修行の場でもあります。

 欧米の旅行者にとっては、瞑想や読経を通じて自分の内面と静かに向き合う姿や、山や森を敬いながら自然と共に生きる仏教の考え方を、実際に目の当たりにできる場所です。キリスト教とは異なるこうした価値観を、新鮮に感じる人も少なくありません。

 ナタリーさんは、とくに「墓地がまったく違っていて驚きました」と、墓地の様式や空間の使い方の違いにも着目し、文化の違いを実感していました。

 静かで特別な時間を過ごすことができた高野山。ふたりにとって、ただの観光地ではなく、心に残る特別な場所になったようです。

(Hint-Pot編集部)