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泣き叫ぶ子どものそばで突っ伏す母親→「意識ありますか?」と聞いたら…まさかの展開に衝撃 「ママはみんな演技派女優になるときがある」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

広場で泣き叫ぶ子ども。そばには母親がいたけれど…(写真はイメージ)【写真:写真AC】
広場で泣き叫ぶ子ども。そばには母親がいたけれど…(写真はイメージ)【写真:写真AC】

「滑り台しかない広場のベンチに女性が突っ伏していて、子どもが『ママ、ねぇ起きてぇ(泣)おうち帰ろ、ねぇ! ママぁ』と女性を揺さぶって泣いてた」──そんな不穏な書き出しの投稿が、Xで話題になっています。泣き叫ぶ子どもを目の当たりにした通行人が母に声をかけると、驚きの展開に。投稿者のましゅまろ@国産のものがなくなるのヤダ(@p57iE7DKPnoQZc2)さんに詳しいお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

母親がベンチに突っ伏していたワケとは

 病院の帰り道、ましゅまろさんは滑り台しかない広場の前を通りかかりました。そこで目にしたのは、泣き叫ぶ子どもと、ベンチに突っ伏して動かない母親の姿。ましゅまろさんはあまりに逼迫した状況に、思わず親子のもとへと駆け寄ったそうです。そのときの様子をX(ツイッター)に次のように投稿しています。

「滑り台しかない広場のベンチに女性が突っ伏していて 子どもが『ママ、ねぇ起きてぇ(泣)おうち帰ろ、ねぇ! ママぁ』と女性を揺さぶって泣いていた。まさか死んでないよな? と思いながら『大丈夫ですか? 意識ありますか?』て聞いたら 『あ、すみません。あまりに滑り台をもう1回としつこく言うから、死んだふりをしていました』だって。びっくりした~」

 状況を理解し、ましゅまろさんはひと安心。子どもをなだめようとしましたが、やりとりは思わぬ方向に向かいます。

「私『早くおうちに帰らないと、ママがしんどいってさ』
子『じゃあもう1回だけ滑る』
母『ウウッ…(苦しむ)すみません、また死にます(小声)』
私『はい、お疲れ様です、ご無理をなさらず(小声)』」

 やめさせたい母親と「もう1回」を繰り返す子どもの終わらない攻防戦に、ましゅまろさんは「大変だな」と思うのでした。

 投稿は2つにわたり、合わせて20万件を超える“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には「また死にますw うーんお母様も大変だw」「ママはみんな演技派女優になるときがありますね」「優しい世界」「お母様、お疲れ様です~」など、母親を労う声が続々と寄せられています。

「こういう経験ができて幸せでした」

 ましゅまろさんは当時を振り返り、母親が「死んだふり」をしていたことには、思わず吹き出してしまったそう。それと同時に、育児の大変さを痛感したといいます。

「私がその場にいると、また“無限滑り台”が始まったりお母さんに気を使わせてしまったりすると思ったから、名残惜しいけれど去りました。私は子どもに恵まれなかったのでうらやましく感じることもありますが、実際は大変だろうなとも思います」

 大きな反響を呼んだ今回の投稿。ほっこりするコメントが多いなか、「子どもや親子が困っているときに手を貸したいけれど、怖がられそうで協力する勇気がない」という意見もあったといいます。

「私もいつも咄嗟に動いて、あとから『余計なことしないで』と怒る相手じゃなくて助かったなーと思うことが多いので すごくわかるなと思いました。今の時代、怖い事件も見聞きするので 子育ては孤立化しがちです。社会全体で子どもたちを見守っていけるのが理想ではありますが、どうしたらそういう社会になるのか、難しいなと感じています」

「こういう経験ができて幸せでした」とましゅまろさん。きっと、広場で出会った親子も、ましゅまろさんの優しさに感謝しているでしょう。そんなましゅまろさんのXアカウントでは、一緒に暮らしている猫たちのかわいらしい姿も見ることができますよ。

(Hint-Pot編集部)