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「アメリカではあまり使わないので…」カルチャーショックを受けた日本のお土産 文化の違い「クールだと思う」

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著者:Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム

フロリダ州から来日したプレストン・サイモンさん【写真:Hint-Pot編集部】
フロリダ州から来日したプレストン・サイモンさん【写真:Hint-Pot編集部】

 日本を初めて訪れる外国人は、とにかくユニークなものを探し求めています。ふとした瞬間に見つけた日本ならではのお土産に目を奪われたのは、アメリカ人のプレストン・サイモンさん。詳しい話を聞きました。

 ◇ ◇ ◇

ニューヨークやロンドンとは全く違った東京

 プレストンさんは一家5人で来日。東京のほか、京都など各地の観光スポットを巡りました。

 日本の感想を聞くと、神妙な表情でこう語りました。

「たとえば人々の静かさですね。ニューヨークやロンドンでは人々がとてもうるさくて、でもフレンドリーです。日本では皆おとなしい。そういう違いがあります。日本では、話しかけられない限り、自分からは話さない。でもロンドンやニューヨークでは常に誰かが話しかけてきます」

 居住しているのはフロリダ州タンパですが、ニューヨークとロンドンを5回ずつ訪れたことがあるそう。ただ、日本で感じた静けさは、好意的に受け止めていました。

「大都市には慣れているけど、東京は人口が一番多いのに静かで落ち着いていて、本当にすてきです。一番印象的なこと? 清潔さに感動しました。ゴミもないし、唾を吐く人や不衛生なことをする人もいない。ホームレスも見かけない。ホテルのホスピタリティーにも感動しました。スタッフの皆さんがとても丁寧で、1つの仕事に10人いるくらい細やかです。ディテールへのこだわりがすごい」

 食事もさまざまなメニューに挑戦しました。

「ステーキや肉が好きで、アメリカで自分で焼いたりもしますが、日本の和牛は本当に質が高い。寿司も好きで、マグロやハマチなど全部おいしかったです。うどんやたこ焼きも食べました」

 滞在中のハイライトに挙げたのは、大相撲観戦です。

「15日間のうちの13日目で、ちょうど優勝が決まった日でした。相撲を間近で見るのは初めてで最高でした」

 ちょうど東京で5月場所が開催。両国国技館では、日本の国技を観戦しようと、大勢の外国人観光客の姿を見かけることができます。

 YouTubeで相撲の映像を見たことがあったプレストンさんですが、やはり生は違います。土俵の中で、まわしを締めた力士が至近距離でぶつかり合う迫力に圧倒された様子でした。

 国技館では、お土産も購入しました。それが、プレストンさんのお気に入りです。

「コイン入れを買いました。アメリカではコインをあまり使わないのでカルチャーショックでした。日本ではコインが重要なんだと実感しました。アメリカではコインは使わないし、持ち歩かないです。カードかApple Payが主流で、現金は少ないですね。だから日本のコイン文化は興味深かったです」

 しかも、小銭入れはがまぐちタイプです。関取の絵が描かれ、まさに日本らしいお土産でした。

 中には買い物の際、おつりなどでもらった日本の硬貨が大量に入っていました。

 アメリカの通貨にももちろん、コインはあります。

 ただ、キャッシュレスが完全に定着する中で、使用する場面は非常に限られるそうです。

「コインランドリーに行くときだけですね。ランドリーに行って、20ドル札を機械に入れて、何週間ぶりかでクオーター(25セント硬貨)を手にするという感じです。だからみんな普段はクオーターを持っていません。そういう違いが大きいです」