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カルチャー

「不安に思っていた」 カナダ人が日本の文化を予習 戸惑っていた場所とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

カナダ出身の(左から)ニッキーさん、テサさん、アイルランドさん【写真:Hint-Pot編集部】
カナダ出身の(左から)ニッキーさん、テサさん、アイルランドさん【写真:Hint-Pot編集部】

 美しい自然や独自に発展した文化など、魅力あふれる日本。そんな憧れの地に初めて足を踏み入れたカナダ人3人組に話を聞きました。事前にしっかりと予習してきた彼女たちは、スムーズに旅を楽しんでいましたが、ひとつだけ、不安なことがありました。しかし、思いきって一歩を踏み出してみると、すんなり受け入れることができたといいます。彼女たちが躊躇していたこととはなんだったのでしょうか。

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初めての日本旅 3人で巡る京都・大阪・東京

 カナダからやってきたアイルランドさん、テサさん、ニッキーさんの3人組。いとこ同士のアイルランドさんとテサさんが、友達のニッキーさんを誘い、初めての訪日が実現しました。3週間滞在し、京都や大阪、奈良、東京と、日本を代表する観光地をめぐります。

 テサさんとアイルランドさんの印象に残ったのは京都だそう。保津川の絶景などを見ることができる「嵯峨野トロッコ列車はすごく良かった」とテサさんはいいます。

 一方、アイルランドさんは、京都国際マンガミュージアムが気に入りました。「私は8年くらい日本語を勉強してきたので、ひらがなだったら読めるの。どの漫画も漢字にルビがふってあったから、読める! となって。2時間くらいいたわ」と振り返ります。

「温泉だけは、どんな感じかな? とちょっと不安に…」

 事前に、SNSや漫画などを通じて、日本の文化を学んできた3人。普段から日本食もよく食べているそうで、「かなり予習できた状態で来たと思う」と胸を張ります。

 そのため、旅の最中に大きなカルチャーショックを感じることはなかったそうですが、アイルランドさんにはひとつだけ不安に感じていたことがありました。

「温泉だけは、どんな感じかな? とちょっと不安に思っていたの。だけど、実際に入ってみたら違和感はなかった。旅館に泊まって、布団で寝たのは楽しかった」

 カナダではお風呂といえば、基本的には「体を洗うための場所」。湯船に浸かる習慣はあまり一般的ではないといいます。一方、日本ではお風呂や温泉は、体を清潔にするだけでなく「心と体を癒やす」ための大切な時間とされています。

 そんな価値観の違いがあるからこそ、日本の温泉文化は多くの外国人にとって新鮮に映るのかもしれません。

 旅を通して、少しの勇気と好奇心があれば、異文化への一歩も自然にふみ出せることを感じた3人。残りの旅でも新たな日本の文化に触れてほしいですね。

(Hint-Pot編集部)