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「たいしたことないって思える」 フランス人学生がアクシデントに冷静に対処 日本の文化から学んだこととは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

日本の芸術を学んだ学生たちに再会するため、フランスのルーアンを訪れたアマンディーヌさん(画像はスクリーンショット)
日本の芸術を学んだ学生たちに再会するため、フランスのルーアンを訪れたアマンディーヌさん(画像はスクリーンショット)

 海外へ行くと、普段の生活と違った経験ができ、価値観に大きな影響を与えてくれることもあります。日本で暮らし、YouTubeチャンネル「ボンソワールTV BonsoirTV」を運営するフランス人YouTuberのアマンディーヌさん。日本に滞在し、さまざまなことを学んだフランスの芸術学校の生徒たちに密着しました。帰国後も、日本で学んだことを生かす生徒たちの姿に、注目が集まっています。

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劇場のミスでアクシデント発生

 日本に対して夢を持っているフランス人をサポートする、「夢応援プロジェクト」企画が人気のアマンディーヌさん。フランスにある芸術学校・ルーアン地方音楽院でダンスや演劇、音楽を学ぶ生徒たちが日本でさまざまな文化に触れる様子に、密着していました。

 生徒たちは日本に滞在中、茶道や和楽器、盆踊りのほか、演劇学校でのワークショップなどを体験。自分たちの芸を磨くため、日本の芸術や文化を吸収したいと真摯に向き合う姿が反響を呼びました。

 そんな生徒たちは帰国後、日本で学んだ成果を発表するため、舞台を披露することに。生徒が中心になり、脚本や演出を含めて準備を重ねます。アマンディーヌさんはその様子を見るため、生徒たちがいるルーアン地方音楽院を訪ねました。

 生徒たちと再会を果たし、舞台の準備を見守るなか、アクシデントが発生。劇場側のスケジュールミスで、まだ稽古の途中で「30分で片づけてください」と、撤収を強いられる展開になってしまいました。

 リハーサルができない状況に先生も怒りを隠せませんが、「ミスは誰にでもある……」と言い、生徒たちは冷静に対処。ダンスルームでのリハーサルに、気持ちを切り替えます。

「日本の文化で、フランスでも生かしたいこと」

 トラブルにも前向きに対応する生徒たちのなかから、アマンディーヌさんは、日本滞在で新たな夢ができたという、ダンス科のラファエルさんに話を聞くことに。

 日本での経験から、ラファエルさんは演劇の演出への興味が大きくなったそう。日本の演劇学校で再び研修を受けるため、再訪日する予定だといいます。

「日本の文化の中で、フランスでも生かしたいことある?」とアマンディーヌさんが聞くと、「前より周りを見て、空気を読むことや自分が落ち着くことを心がけているよ」と答えました。

 また、「問題があると前より落ち着いて対応したり、パニックがなくなったの。今までの小さなストレスや問題が、たいしたことないって思える」と話すラファエルさん。思い通りにリハーサルができないアクシデントにも、生徒たちが冷静さを保てたのは、日本での経験が影響していると感じたようです。

 生徒たちの成長した姿に、コメント欄には「日本での経験が、その後の人生に良い影響ある、うれしいことですね」「日本での経験が今後にも生かされますように」「生徒さんたちの成長の姿に感動です! 『盆踊り』『着物』『扇子』を使ったショーが楽しみです」「素晴らしい」などの声が寄せられています。

(Hint-Pot編集部)