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「危ないだろーが!!」 危害を与える可能性は正しい持ち方の「3倍以上」 危険すぎる傘の持ち方に注意喚起
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全国的に梅雨入りし、傘を持ち歩く機会が増えています。東京都は、危険な傘の持ち方について、注意喚起を行う動画「傘による危害、ヒヤリ・ハットに注意!~横持ちした傘で重篤なケガをすることも~」を、公式YouTubeチャンネルで公開しました。動画では、傘の横持ちがいかに危ないかを、実験結果を交えて説明しています。
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厚さ1.6mmのガラスに穴が開くほどの威力
傘を地面と水平に持つ横持ち。傘を横にして持った場合、後ろの人の顔や胸などに傘がぶつかり、重大な事故を引き起こす可能性があることが、毎年話題になります。
東京都は、振り子装置を使って横持ちした傘がぶつかったときの衝撃を測定した結果を、YouTubeで紹介しています。傘が子どもサイズのマネキンの顔にぶつかると、後ろに倒れるほどの強い衝撃を与えることが確認されました。
さらに、傘が厚さ1.6mmのガラスに当たると、ガラスが割れて穴が開いてしまいました。これを数値化すると、衝撃の大きさはピアノ1台分に匹敵するといいます。
また、傘のサイズ表示は、石突きや取っ手を除いた長さであることが一般的なため、持ち運び時などは「表示以上の長さであることを意識しましょう」と呼びかけています。
動画のコメント欄には「いるんだよ傘を振って歩くやつ! 周りのことなんも気にしてない! 危ないだろーが!!」など怒りの声が寄せられています。
傘を横向きに持つ人は危害を与える可能性が3倍以上高い
都の情報サイト「東京くらしWEB」の特集ページに掲載されている、インターネット調査(都内在住の20歳以上の男女2000人を対象に実施)によると、「傘による危害やヒヤリ・ハットを経験した人」は44.0%にのぼりました。

また、事故が最も多かった場所は、駅構内(階段やエスカレーター)でした。傘を横向きに持つ人は、持ち手部分を持つ人と比較して、他者に危害を与える可能性が3倍以上高いことも示されています。
一時的な豪雨などに備えて、夏場は普段から傘を持ち歩いている人もいるでしょう。荷物が多いと知らず知らずのうちに、横持ちや斜め持ちになっていることがあります。思わぬ事故が起きないよう、正しい持ち方を常に意識したいですね。
(Hint-Pot編集部)