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傘は急に“凶器”に変わる― 他人の傘に「危険」感じる、調査で5割が回答 医師が注意喚起
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雨の日が増えて、傘を持ち歩く機会も増えています。傘は持ち方によって、他人に危害を加えてしまう可能性もあり、SNSでは、歩いているときに他人の傘先が当たりそうになった、駅の階段やエスカレーターで前の人が持っていた傘の先端部が目に当たりそうになったなど、他人の傘によって危険を感じたという声もあります。そこで、実際に他人の傘で危険を感じた経験の有無についてアンケートを実施。傘が目に当たると、どんなけがが考えられるのか、医療法人くろき眼科の黒木明子医師に解説していただきました。
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雨が降ると話題に上がる傘マナー 気になることはどんなこと?
アンケートは2024年6月14日に、全国の10代から60代以上のYahoo!JAPANユーザーの男女2000人を対象に実施されました。(回答者の性別:男性66%、女性33%、性別を教えたくない1%/回答者の年齢構成:10代1%、20代3%、30代12%、40代29%、50代33%、60代以上21%、年齢を教えたくない1%)
まず「他人の傘の扱いについて、気になったことがありますか?」との質問に対し、「ある」と答えた人が71%、「ない」と答えた人が29%という回答でした。
具体的(複数回答可)には、「歩道でのすれ違いざまに傘先に触れそうになった」「他人が近くにいるときに、周りを気にせず傘の水滴を払われた」(ともに35%)、「他人の傘の持ち方(横持ち)によって先端部分が顔に当たりそうになった」(31%)、「他人の傘の水滴が垂れて服や靴が濡れた」(26%)、「他人が近くにいるとき、急に傘を広げられて傘先が顔に当たりそうになった」(24%)などがあり、危険を感じたことがある人は多いようです。
5割強もいる!? 他人の傘で感じた危険の内容とは
そこで、「実際に他人の傘で危険を感じたことはありますか?」と質問したところ、「ある」が54%、「ない」が46%という結果に。「ある」と回答した人からは、次のような事例が挙がっています。
○駅の階段で前の人の傘の先が目に当たった
○エスカレーターで前の人が水平に傘を持っていて顔に当たりそうになった
○先端のとがった傘を横向きで持っていて、歩くときに刺されそうになった
○すれ違いざまに傘の先が目に当たりそうになった
○びしょ濡れの傘を持ったままコンビニに入ってきた人がいて、そのせいで転倒しかけたことがある
○ワンタッチ傘を突然に近くで広げられ、体にぶつかった
思い当たることも多く、誰にでも他人にけがさせる側、けがをさせられる側になり得る可能性があるといえるでしょう。