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雨の日の傘トラブルに注意 電車の中でどう持つのが正解? 水滴の正しい落とし方などを聞いた
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教えてくれた人:江頭 美鈴
近年、話題になることが多い、雨の日の傘マナー。とくに人が混み合う場所では、傘の開閉や持ち方でトラブルになることも。そこでマナー講師の江頭美鈴さんに、人が混み合う場所で心得ておきたい「傘マナー」ついて伺いました。
◇ ◇ ◇
人が混み合う出入り口付近での傘の開閉マナー
雨の日は、傘を開いたり閉じたりするため、駅や建物などの出入り口付近がいつも以上に混雑します。傘の先端部分(露先)が顔に当たりそうになるなど、怖い思いをした経験がある人もいるでしょう。
江頭さんは「傘を開くときは、人がいない場所を見つけるようにしましょう」といいます。そのうえで、とくにワンタッチで開くタイプの傘に関して注意を呼びかけます。
「ワンタッチで開くタイプの傘はとても便利な反面、いきなり傘が開くため、不意を打たれた周囲の人に当たる可能性があります。傘を開く際は、両手を使い、押さえるようにしてゆっくりと開きましょう。周囲の人の顔に当たらないように、まずは傘を下向きにして少し開いてから、露先を上にして完全に開くようにしましょう」
同様に、人混みで傘を閉じるときも注意が必要です。
「こちらも人が少ない場所を探して移動し、傘を差した状態のまま片手でストッパーをはずし、傘を少しすぼませたら、傘についた雨水を静かに落としていくようなイメージで斜め下にゆっくりと降ろします。露先が下に向いてから、完全に閉じましょう」
こうすることで周囲の人に傘が当たったり、水滴が飛び散ったりすることなく、閉じることができるそうです。
傘についた水滴はどう落とすのが正しい?
傘を閉じる際、傘についた雨水をバサバサと振り払って落としがちですが、もちろんこちらもマナー違反。
「傘の先端部を下に向けて軽く振るか、地面を数回、トントンと叩いて水滴を落とすようにしましょう。また、露先に水滴を集めるように傘を閉じ、周りに誰もいないことを確認してから軽く振って落としましょう」
ただし、何度も傘を振って水滴を落としたり、地面に先端部をつけてクルクル激しく回したりして水滴を落とす行為も、周囲の人の迷惑になるため注意が必要です。
とはいえ、傘を濡れたまま室内に持ち込むと、水滴が垂れて床や階段が滑りやすくなったり、自分だけでなく、ほかの人に触れたときに持ち物や服に水滴がついてしまったりするおそれがあります。そのため、「濡れたままの傘を室内に持ち込まないようにしましょう」と江頭さんはいいます。
混み合う車内で濡れた傘はどう持つ?
電車やバスなど、雨の日は人が混み合うため、傘の持ち方によっては周囲の人の靴や服、持ち物をうっかり濡らしてしまうことがあります。それが原因でトラブルになるケースもあるので、濡れた傘の持ち方には注意したいところです。
「公共交通機関内では、濡れた傘がバサバサしないように必ずベルト(ネームバンド)を留めて乗車し、傘を自分の体に近づけて、体の正面で持つようにするといいですね。また、バスの場合は、直前まで傘を使用している可能性があるので、ほかの乗客を待たせないよう乗車する前にスムーズにたたんで、人にかからないように軽く水滴を落としておきましょう」
また、車内では床に傘の先端部をつけて軽く固定すると、揺れたときも安全。ボタボタ垂れてくる水滴で、周囲の人の靴を濡らすこともないと江頭さんはアドバイスします。