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「私のことを忘れても…」認知症の祖母が90歳の誕生日 ネイルのプレゼントに込めた思いにネットも感動

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム

施設に入居する当事者にネイルを行う時に大切な注意事項も共有

 一方、フジタさんは、施設に入所するような認知症の当事者にネイルをする際の注意事項も共有しました。

 投稿には、一部から「綺麗で素晴らしいんだけど、1本だけはそのままにしてもらえたら有難いです 施設によってはほぼ毎日バイタル測定(体温・脈拍・呼吸・血圧などの測定)で指にはめて血中酸素測っていて、ネイルしてたら測れないので」と、ネイルをしていることで生じるリスクについての助言もありました。

 事前にこれらのことを施設側と確認していたフジタさんは、「ネイルによってチアノーゼの観察や酸素濃度の測定が正確にできなくなるのでは、とご指摘いただいた件ですが、今回は1)リムーバー不要で除去できるピールオフジェルネイルであること 2)シールのように剥がせるので、体調悪化時など必要であれば除去してほしい ということを施設のスタッフの方には伝えて許可はいただいています」と補足。

 その上で、「ただ、やはり情報共有がうまくいかなかったり万が一…ということもあるので、アドバイスいただいた通り一本だけ素爪のまま残しておいたり等、スタッフの方に相談してよりよい方法を探っていきたいと思います。ご指摘ありがとうございました」と受け止めました。その人の状態によっては、日頃の健康状態の観察や、MRI検査等を受ける際、ネイルが邪魔になってしまうことがあります。ネイルを行う場合は、事前に施設の担当者と相談の上、行うことの大切さを訴えました。

 投稿は反響を呼び、認知症の祖母を思うフジタさんの気持ちが、多くの人の心を動かしました。

「今回、たくさんの方から祖母への温かいメッセージをいただき、心から感謝しています。次に会いに行くとき、『みんながおばあちゃんのこと、こんなに褒めてくれてるよ!』と伝えるのが今から楽しみです」と結びました。

(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)