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ママチャリの寿命は7年? 長持ちさせるためのお手入れや点検について自転車店に聞いた

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

買い物などに便利な自転車(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
買い物などに便利な自転車(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 子どもの送り迎えや買い物、通勤などの生活に欠かせない足として、「ママチャリ」と呼ばれる、シティサイクルや電動アシスト自転車を活用している人が多いでしょう。自転車を長く使い続けるには、メンテナンスが大切といわれますが、手間のかかることはなかなかできません。そこで、自転車の販売・修理を行っているサイクルスポットの担当者さんに、自転車の一般的な寿命や手軽にできるお手入れなど、お話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

シティサイクルと電動アシスト自転車の寿命

――乗り方や使用頻度にもよるかと思いますが、シティサイクルの一般的な寿命は何年くらいなのでしょうか?

「定期的なメンテナンスしだいではありますが、現在流通している手頃な価格帯のモデルの平均的な寿命は、約7~8年。もちろん、その間にタイヤなど消耗品の交換をする前提です。鉄やアルミを使用している本体フレームは大丈夫でも、さまざまな部品で組み立てられていますから、全体的な状態を加味した想定になります」

――では、同様に定期的なメンテナンスや消耗品を交換する前提で、電動アシスト自転車(以下、電動自転車)の寿命は、どれくらいでしょうか?

「使用頻度にもよりますが、現在、国内ブランドのバッテリーの寿命は約6~7年です。これを過ぎると、機能低下の症状が見られ、交換が必要になります。また、モーター自体の寿命は約7~10年です。屋根付きの駐輪スペースなど保管場所の環境が良く、毎日乗って放置をしていない状態でも、それくらいの年数が買い替えの目安になります。

 電動自転車は耐久性の高い部品で作られていて、価格も高額なので、丈夫な乗り物だと思われがちです。ただ、機械なので、メンテナンスを怠ったり、風雨にさらされるなど保管場所の環境が良くなかったりすると、寿命がその分早まると考えておいたほうが良いですね」

屋根のない駐輪スペースでカバーは有効?

屋根のない駐輪スペースで風雨から守る自転車カバー(写真はイメージ)【写真:写真AC】
屋根のない駐輪スペースで風雨から守る自転車カバー(写真はイメージ)【写真:写真AC】

――保管場所の環境によっても、寿命に差が出る可能性があるとのこと。駐輪スペースに屋根がない場合、自転車カバーで覆うのは有効なのでしょうか?

「カバーを使うことは有効です。自転車は金属や樹脂製品など、多数の部品を組み合わせてできているため、雨や猛暑などで部品の劣化具合が大きく変わるんです。仮に、風雨が防げない駐輪スペースでカバーをつけた場合、つけない場合と比べて、おそらく部品の寿命が2年くらい延びると考えられます。

 ただ、お子様の送り迎えなどで使用されるケースだと、全体を覆うカバーを毎回つけはずしするのは、かなり大変ですよね。電動自転車の場合は、手元のスイッチがとくに劣化しやすい部品なので、専用のカバーの使用をおすすめしています。スイッチは交換するのに、1万円以上かかることが多いので……」