海外から日本を訪れる観光客にとって、思いがけないものが感動の体験になることもあります。スイスから日本にやってきたカップルは、「普段は食べない」というある食材を使った日本食を、思い切って食べてみたそう。その味わいに、新たな発見があったといいます。いったい、どんなものを味わったのでしょうか。

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スイスから日本をめぐる3週間の旅

　スイス出身のレティシアさんとマーベリックさん。レティシアさんは、今回が初めての訪日です。一方、マーベリックさんは10代のときに家族と来て以来、2度目の日本旅行だそう。ふたりは3週間滞在し、東京や箱根、京都、大阪、奈良をめぐる予定です。

　長期旅行に備え、2年かけて仕事の調整をしてきたというマーベリックさん。「日本はいい空気、バイブスが流れていて、文化も食事も何もかもが最高だよ」と、再訪の喜びを語ってくれました。

　さまざまな場所を訪れるなか、レティシアさんはとくに大阪観光が印象に残っているそう。「今回訪れたなかでは、大阪が気に入ったの。だるまがたくさんある勝尾寺も素敵だった」と、初めて触れる日本の街並みや独自の文化に興味津々な様子です。

　大阪府箕面市にある勝尾寺は「勝運の寺」として知られ、願掛けされた「勝ちダルマ」が境内に並ぶ、ユニークな景観が特徴です。海外の観光客からの人気が高く、レティシアさんもすっかり魅了されたようです。

「嫌な感じがなくて」　日本で出合った意外な味

　そんなふたりには、衝撃を受けた日本食がありました。それは、トンカツです。日本で味わった豚肉の旨味に、マーベリックさんは感激したそうです。

「豚肉は味が好きじゃないからっていう理由で、ふたりとも普段は食べないんだ。でも今回、ちょっと食べてみる？　って試しにお店で頼んで食べてみたら、やわらかいし、豚肉の嫌な感じがなくて。リピート決定だったね」

　近年、外国人からの人気が高まっているトンカツ。衣のサクサク感や豚肉の食感、そして脂の甘みが引き立つ味わいは、日本独自の丁寧な下処理や揚げ方などによって生み出されています。そのおいしさに加え、調理技術の繊細さに感動する人も少なくありません。

　ふたりとも、すっかり日本のトンカツにハマった様子。残りの滞在でも、日本でしか味わえない料理や文化にたくさん触れて、心に残る旅にしてほしいですね。

（Hint-Pot編集部）