昨今の物価高で、家計のやりくりに頭を悩ませる家庭は多いでしょう。日本の主食のお米も例外ではなく、「令和のコメ騒動」と呼ばれる事態が起きました。そんな中で、注目されているのが、備蓄米です。ただ、子育て世代にとって、家族の味の評価、お弁当に使えるかといったポイントは気になるものです。子育て当事者の女性に、リアルな体験談を聞きました。

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「お米の粒は、見た目はきれい」

　男の子2人を育てる4人家族。女性はコンビニに行った時に、1人1袋分の販売をたまたま見つけたそうです。

　買ってきた備蓄米を実際に炊いてみたところ、「お米の粒は、見た目はきれい。食べたら、甘くて粒が大きいなという感じでした」。それに、食卓で“意外な反応”がありました。「家族誰一人、備蓄米だと言うまで気付きませんでしたので、おいしかったです」。味は及第点だったそうです。

　おいしく食べた中で、1つだけデメリットに感じたことが。「ただ、炊きあがりに、ぬか臭いように感じました。お弁当には不向きかなと思いました」。弁当箱の中で臭いがうつってしまうとなると、ちょっと使いづらいかもしれませんね。

　女性はSNSで感想を投稿。“あり・なし”を含めたさまざまな反響が寄せられました。「匂いは確かに感じましたけど、私的には問題ないレベル。食感も違いはわかりましたけど、全然気にならないレベルで美味しかったです。これならアリと感じました。お安いし」と共感に加え、「酢飯に向いてそう ちらし寿司とか海鮮丼とか美味いやろな」といった“臭い克服”のアイデアも。「私はスープで煮てリゾット風にして食べてみたけど、同じく美味しかったです」とのアレンジレシピも集まりました。一方で、「美味しくなかったですよ」という率直な意見もありました。

　米価の高騰はここのところ少し落ち着いてきましたが、消費者の不安は尽きません。女性は「まだお米の価格は高いです。それでも足らないことはなく、以前に比べて買えています。お米の値段は高いけど、今までが安すぎたということもあるかと思います。菓子パンや食パンも値上がりしています。ならば、お米に関しても、1食当たりの金額が高くなっても仕方ないなと思っています」と、現状への受け止めを話します。

　そのうえで、「農家の皆様には、『いつもおいしいお米をありがとう』という気持ちです」。農家への感謝のメッセージを寄せました。

（Hint-Pot編集部／クロスメディアチーム）