話題
「児童を守ってて格好良い」“日傘の校長”にネット称賛 子どもに手本示す姿勢に「マジで大事」
公開日: / 更新日:

今年は早くも猛暑が到来、健康管理が大変な日々が続いています。異常な高温が続く近年では、日傘を差すのも大切な暑さ対策の1つ。一方で、子どもが日傘を使うことについて、一部で否定的な意見が寄せられるなど、議論が起こっています。こうした中で、小学校の校長先生が日傘を差して朝のあいさつをする姿に、「子どもたちも使っていいよ」とのメッセージを感じたという投稿が、大きな話題を集めました。投稿者の母親に、真意を聞きました。
◇ ◇ ◇
「周囲の目を気にして使用しづらい現状があるのかなと思いました」
「子が通う公立小はあいさつの為に毎朝必ず校長先生が門に立ってくださっているのだが、暑くなってからは日傘をさしている。校長先生が使っているからか、児童にも使っている子をちらほら見かける。単に暑いというだけかもしれないけど、きっと子供に『使っていいよ』のメッセージだと思ってる」
投稿者は、サファイア(@Sapphire1519)さん。夫と共に小4の息子と幼稚園年長の娘を育てる2児の母親です。
校長先生はどんな人なのでしょうか。「50~60代で、児童と視線を合わせて会話をしてくれるような、快活で子ども思いの方です。いつも大声であいさつしてくれます」との印象を教えてくれました。
学校の取り組みについては、「保護者に向けて周知されていないので、日傘についての明確なルールは決められていないと思います。ただ、登下校時に使用している児童を複数見かけるため、認められているのだと思います。また、熱中症予防の観点からスポーツドリンク持参OKになったり、登校時間は校舎に入れる直前の時間からにする(開門前に来ない)など、配慮をしていただいていると感じています」。ちなみに、学校の近くに住んでいるため、息子さんは日傘は使っていないそうです。
子どもの日傘使用は、登下校時などの熱中症対策として注目を集めていますが、ふざけて振り回した時に危ないといった声もあり、ネット上で賛否の物議を醸しています。
サファイアさんは今回の投稿意図について、「Xで子どもの日傘使用を巡って議論が巻き起こっていることを知り、周囲の目を気にして使用しづらい現状があるのかなと思いました。そんな中、自校の校長先生が率先して日傘を差して児童全員におはようのあいさつをしている姿は、『誰でも日傘を使っていいんだ!』という子どもに向けたメッセージになるのではと感じました」と説明します。
投稿は5万件を超える“いいね”、3600件超のリポストを集める大反響。「校長先生の振る舞いが児童を守ってて格好良い」「めっちゃ素敵な校長先生ですね」「マジでこういうの大事」「校長先生が先頭に立って日傘利用を推奨してくれると子供は使いやすいですね!! うちの娘の学校でも是非取り入れてほしいです!」といった共感の声に加えて、「皆日傘さした方がいいと思う、この暑さじゃ本当に危ない」「子供が日傘使うとぶつかるから危険とか言う大人もいるけど、何でも慣れだからそのうち適切に使えるようになると思う」「何故日傘が駄目なのかわからない」など、日傘使用に賛成する声も多く集まっています。
一連の反響に、「リアクションはできていませんが、子どもを守るために日傘を使用していいと感じている方が多いことに安堵(あんど)しました。また、自校の校長先生の行動がたたえられていて何故か私が誇らしい気持ちになりました笑」と、心境を語ります。
子を持つ親、家族にとって、過酷さを増す夏の暑さは、大きな心配事です。サファイアさんは「近年の暑さは私たちが子どもだった頃とは全く異質の異常な暑さで、背が低い子どもたちは常に危険にさらされています。去年の夏休みは暑すぎて外出もできず、子どもたちとどうやって有意義な時間を過ごすかに苦慮しました。日傘の使用による危険な点などは保護者一人一人が十分に理解した上で、子どもに適切に指導しながら、時代に合わせた対応で子どもたちを守っていきたいと思っています」と結びました。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)