どうぶつ
「今までのつらいことは全部忘れて幸せになるんだよ」 多くのねこが捨てられる家の前に遺棄された子ねこに「もう幸せしかないよ」とエールが殺到
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おばあさんの家の前で保護された銀ちゃん

話題になった子ねこの名前は「銀」ちゃん。生後推定2~3か月の女の子です。名前は里親さん候補の方がつけてくれたそう。
銀ちゃんは、保護されてすぐに里親さん候補の方の家に移動したため、桃丸さんが直接見守っているわけではありませんが、甘えん坊でおてんばでマイペースな性格だといいます。
桃丸さんによると、ねこを連れていけば飼ってくれると有名になってしまっているおばあさんの家があり、そこには多くのねこが捨てられるそうです。銀ちゃんも、そのおばあさんの家の前に捨てられていました。
鳴き声はするものの姿が見えないと連絡を受けた桃丸さんは、必死に探して銀ちゃんを保護することができました。
「銀ちゃんの体には、ノミとシラミ、コクシジウムという寄生虫もいました。急に知らないところに捨てられた不安で大きな声で鳴いて、声が枯れるまで鳴いて。どんな環境でどんな扱いを受けてきたのかを思うと涙が出ました」
桃丸さんのお家には、銀ちゃん以外にも、たくさんの保護ねこがいます。そのため、感染予防などの理由から、銀ちゃんは一旦、おばあさんの家に保護してもらいました。
実はおばあさんの家にも、銀ちゃん以外に4匹の子ねこがいる状態です。桃丸さんはおばあさんの年齢を考慮して、子ねこたちを里親に出すことを提案しました。
ところが、おばあさんは「今まで人に渡して良いことがなかった」と難色を示しました。それでも、最終的には4匹中2匹は里親を探すことに。そして2匹はおばあさんの家で暮らすことになりました。
銀ちゃんは現在、里親さんの家でトライアル中。安心できる家で、ごはんをたくさん食べて、たくさん寝て、幸せに過ごせているようです。
桃丸さんがこうしたねこの保護活動を始めたのは23年前。きっかけは「こげんたちゃんの事件」を知ったことでした。
酷いめにあったり、苦しい思いをしたりしているねこたちを、少しでも助けたいという思いから活動が始まりました。これからも、ねこたちが安心して幸せに過ごせるよう、桃丸さんの活動は続いてきます。
(Hint-Pot編集部)