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「どうしても受け入れられない」 北米の電車旅をした日本人ママ 日本の快適さを実感したものとは
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ヨーロッパの電車旅にも劣らないアムトラック

では、この夏に私たち一家が訪れた場所というと、それはカナダのバンクーバーと、アメリカのシアトルです。
バンクーバーを選んだ理由は、航空券の“圧倒的な安さ”でした。行きの飛行機代は、ハワイ→バンクーバーが、なんと1人126ドル(約1万8600円)。東京から岡山・広島に行く新幹線と、だいたい同じ価格です。
バンクーバーで3日間過ごしたあとは、アムトラックという電車で、車窓から太平洋を眺めながらシアトルへ。カナダとアメリカの国境近くに住む人々が電車に向かって手を振る姿には、心が温まりました。ヨーロッパの電車旅にも劣らない、素敵な旅路になったと思います。
ちなみに、ハワイから飛行機でシアトルへ行くと、1人約300ドル(約4万4000円)はかかります。しかし、バンクーバーからアメリカへ入国すると、航空券と電車賃を合わせて約200ドル(約2万9000円)と、ずいぶん安く済みます。
電車内のトイレに驚愕
旅のハイライトは、アメリカ入国の際、車内で入国管理官にパスポートを見せる瞬間です。このときはスリル満点でした! 「家族のなかで、ひとりだけアメリカ人ではない私……。入国拒否にあったらどうしよう」と緊張感MAXで、一生忘れられない旅の思い出になりました(笑)。
今回の旅で一点だけ問題があるとすれば、電車内のトイレの不衛生さです。これは、どうしても受け入れられませんでした。
私の前には5人くらいしか利用していないはずのお手洗いが、あり得ないほど汚かったのです。目を半分閉じて汚いものを見ないようにしても、呼吸を止めても拒否反応が勝ってしまい、トイレを利用できませんでした……(笑)。
日本旅行から帰ってきたハワイの友人が「日本の新幹線のトイレは、とてもきれいで清潔!」と驚いていた理由が、よ~くわかった気がします。
そして、次はシアトルへ。偶然日程が合い、子連れでAdoのコンサートへ行ってきました!! その話はまた次回に。
※1ドル=147円で換算(2025年7月29日現在)。
(i-know)

i-know(いのう)
大学卒業後、フリーランスライターに。お笑い雑誌やファッション誌で、著名人のインタビューを中心に活躍。34歳のとき日本のキャリアに一区切りをつけ、単身ニューヨークへ。その後、ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現在は2人の子ども(8歳、6歳)をバイリンガルに育てるべく奮闘している。