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ホテルのルームキーの裏ワザ 広がるSNS知識の落とし穴…失敗しないルームキー管理とは
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ホテルに滞在中、ルームキーの取り扱いには気をつけたいところ。SNSで、ルームキーを挿し込むと部屋の電源が入るスロットに、ルームキー以外のものを入れて、常時電源を入れたままにする裏ワザが話題になりました。この方法は、実は思わぬトラブルを引き起こす可能性があるといいます。ホテルのエキスパート、小林千花さんにお話を伺いました。
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ルームキー代用の裏ワザに注意
ホテルのフロントで受け取るルームキーは、シリンダーやカードタイプのものがほとんど。部屋の中には、それらを挿し込むスロットが設置されている場合もあります。スロットにルームキーを挿すと、部屋の電源が入るという仕組みです。
部屋を出る際、スロットからルームキーを取り出すと自動的に電源がオフになり、不要な電気の使用を抑えることができます。
ただ、今の時期はとくに、外出時でも部屋のエアコンは入れたままにしておきたいと思うかもしれません。SNSでは、外出時でも部屋の電源が入りっぱなしになるように、スロットにルームキー代わりになるものを入れておく裏ワザが話題になっていました。しかし、この方法はおすすめできません。
確かに、ほかのものでも通電する場合もあります。しかし、クレジットカードやICカードを代用すると、通電による磁気の影響で、カードが使えなくなってしまうリスクがあります。
また、スロットに挿入したままチェックアウトしてしまい、忘れ物としてホテル側に迷惑をかけてしまう場合も。そのため、ルームキー以外のものを入れるのは避けたほうが良いでしょう。
スロットはルームキー紛失を防ぐ役割も
スロットは節電だけでなく、ルームキーの紛失を防ぐ役割も担っています。部屋に戻ったらすぐ、スロットに挿入する習慣をつけることが大切です。
ルームキーをなくさないようにするために、外出時には財布とは別の場所に保管するのも意外と効果的です。取り出しやすい場所に、単独で保管すると良いでしょう。
もしルームキーを紛失してしまったら、すぐにフロントへ知らせてください。再発行してもらえますが、身分証の提示が必要になることもあります。なお、カードの再発行には手数料がかかる場合もあるため、注意しましょう。
ホテルでの快適な滞在のためにも、ルームキーの取り扱いに気をつけて、正しい使い方を守りましょう。
(小林 千花)

小林 千花(こばやし・ちか)
1995年10月3日、東京都港区生まれ。2018年から生島企画室に所属し、舞台を中心に俳優として活動。曽祖父が都内でホテルを創業し、“ホテル一家”に生まれ育ったホテルのエキスパート。特技は「一度お会いした人の顔と名前を覚えられる」。趣味はホテルめぐり、宝塚観劇。「利き酒師」の資格も持っている。身長155センチ、血液型O。
