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ホテルのベッドを快適に使うコツ うっかりやってしまいがちな「避けるべき」こととは

公開日:  /  更新日:

著者:小林 千花

清潔さが伝わる、ホテルのベッドメイキング(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
清潔さが伝わる、ホテルのベッドメイキング(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 ホテルのベッドは清潔感にあふれ、旅の疲れを癒やしてくれる空間ですよね。ただ、ベッドに折り込まれたシーツや布団をどこまではがせばいいのか迷うこともあるでしょう。また、「窮屈で寝づらい」と感じることも。ベッドを快適に使うポイントを、ホテルのエキスパートとして活躍する、小林千花さんに伺いました。

 ◇ ◇ ◇

シーツの締めつけ調整でホテルベッドを快適に

 きれいに整えられたホテルのベッド。シーツやかけ布団などの裾がマットレスの下にピシッと折り込まれているのが一般的です。こうしてベッドメイキングしているのは、寝ている間に布団がベッドからずれないようにするためだといわれています。

 ただ、寝るときに「どこまで剥がせば良い?」と迷うこともありますよね。ホテル側としては、どのように使うかは宿泊者の自由で、正解はありません。快眠のためには、自分の好みに合わせて調整するのがポイントです。

 もし、シーツの張りが窮屈に感じる場合は、足元の端だけを軽く引き出すと良いでしょう。その際、完全にベッドから引き抜く必要はなく、足を自由に動かせる程度にゆるめるだけで、快適になりますよ。逆に、ピンと張ったシーツが好きな方は、そのままの状態で寝るのも一つの選択肢です。

スーツケースなどをベッドにおくのは「避けるべき」

 ホテルのベッドをさらに快適に整えるには、余計なものを置かないことが重要です。ホテルによっては、ベッドにクッションや枕が多めに用意されている場合がありますが、寝るときに使わないものは、サイドの椅子かデスクにまとめましょう。

 注意してほしいのが、ベッドにスーツケースなどの荷物を置かないことです。これは寝心地の問題だけではありません。連泊時など、荷物をベッドに置いたまま外出すると、清掃に入ったスタッフが、シーツ交換などの作業ができなくなってしまうことも。

 また、スーツケースの底は外の汚れが付いている可能性があるため、衛生面からもベッド上に置くのは避けるべきでしょう。荷物はクローゼットや荷物置き場、デスク下のスペースなどを活用すると、部屋全体もすっきりしますよ。

ベッドは使ったままの状態にしておいてOK

 チェックアウト時にベッドをどうしておくべきかについては、とくにルールはありません。お客様がチェックアウトしたあとは、清掃スタッフがすべてのリネン類を交換するため、わざわざきれいに整える必要はないでしょう。ただし、気になる人は軽く整えると、清掃スタッフに好印象かもしれません。

 快適なホテルステイは、スタッフのきめ細やかなサービスと、お客様のマナーを守る意識で成り立っています。大切なのは、ゴミはゴミ箱に入れるといった基本的な配慮です。

(小林 千花)

小林 千花(こばやし・ちか)

1995年10月3日、東京都港区生まれ。2018年から生島企画室に所属し、舞台を中心に俳優として活動。曽祖父が都内でホテルを創業し、“ホテル一家”に生まれ育ったホテルのエキスパート。特技は「一度お会いした人の顔と名前を覚えられる」。趣味はホテルめぐり、宝塚観劇。「利き酒師」の資格も持っている。身長155センチ、血液型O。