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持ち帰りできるホテルのアメニティ 充実しているのは日本ならでは? 海外では課金制の場合も

公開日:  /  更新日:

著者:小林 千花

持ち出し可能なアメニティの基準とは(写真はイメージ)【写真:写真AC】
持ち出し可能なアメニティの基準とは(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 歯ブラシやシャンプーなどホテルに備え付けてあるアメニティは、身軽に旅を楽しみたい人にとってありがたい存在。また、ホテルによっては普段使うことがないアイテムがそろっていることもあり、つい持ち帰りたくなることもあるかもしれません。しかし、場合によってはマナー違反になります。アメニティはどんなものが持ち帰りNGなのか、海外のホテルにはどのようなアメニティがあるのかなどについて、ホテルのエキスパートとして活躍する小林千花さんにレクチャーしていただきました。

 ◇ ◇ ◇

持ち帰りNGのものを持ち帰るとどうなる?

 基本的に、生活のなかで毎日使うようなシャンプーや歯ブラシ、タオルなどは、どのホテルにも用意されていることが多いです。しかし、最近はSDGsの観点からアメニティを廃止していたり、アメニティを置いているカウンターから必要なものだけを自分で取るスタイルを取り入れたりしているホテルも多く見受けられます。

 アメニティは、小分けになっているものや使い捨てのものなら持ち帰っても問題ありません。ヘアゴムや綿棒、個装されているお茶やコーヒーなどは持ち帰りOKです。

 一方、ホテルで繰り返し使えるものは持ち帰りができません。たとえばバスローブやパジャマ、バスタオル、フェイスタオルなど。これらはホテルがクリーニングをして、繰り返し使用しているものです。

 また、詰め替えができるボトルに入ったシャンプーやコンディショナー、ボディソープ、基礎化粧品も繰り返し使うものなので持ち帰ることはできません。勝手に持ち帰るとトラブルになる場合もあるため、ホテル内でのみ使用するようにしましょう。

 間違えて持って帰ってしまった場合は、ホテルから確認の連絡がいくのが一般的です。そのようなときはホテル側の指示に従い、迅速にホテルへ発送するようにしましょう。また、持ち帰りできないものを持って帰ってしまうと顧客リストに履歴が残り、場合によっては次回以降、予約が取れなくなる場合もあります。

海外では課金しないと歯ブラシがもらえない場合も

 日本のホテルは、海外のホテルと比べてアメニティが充実しています。たとえば緑茶、紅茶、コーヒーなど小分けの飲み物が充実しているのは、日本ならではのサービスでしょう。

 海外のホテルでは、アメニティが課金制であったり、そもそもアメニティ自体がなかったりと日本の基準とは大きく異なります。国やホテルによって違いはありますが、海外のホテルではバスローブやパジャマなどのナイトウェア、スキンケア用品、ドライヤー、歯ブラシといったアメニティは4つ星、5つ星ホテルにしかない場合もあります。

 私が宿泊したイタリアの4つ星ホテルでは、アメニティがすべてオプション制になっていて、3種類のブランドから選ぶスタイルでした。また、課金をしないと歯ブラシなどのアメニティが使えないことも。

 海外旅行を計画するときは、宿泊先のホテルにアメニティがあるかどうかも確認したうえで予約をしたほうが良いかもしれませんね。

(小林 千花)

小林 千花(こばやし・ちか)

1995年10月3日、東京都港区生まれ。2018年から生島企画室に所属し、舞台を中心に俳優として活動。株式会社ファーストキャビンHD取締役。「美人百花」(角川春樹事務所発行)の専属読者モデル。特技は「一度お会いした人の顔と名前を覚えられる」。趣味はホテルめぐり、宝塚観劇。「利き酒師」の資格も持っている。身長155センチ、血液型O。