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アメリカの男性トイレで衝撃 「座る・座らない」だけじゃない…日本人が驚いた汚れの“原因”

公開日:  /  更新日:

著者:Yo

アメリカの学校にある男性トイレ【写真:Yo】
アメリカの学校にある男性トイレ【写真:Yo】

 男性が立って用を足すことによるトイレの汚れは、家庭や公共の場において、しばしば問題として取り上げられます。対策として座って用を足すことが提案されることもありますが、習慣や価値観の違いから、受け入れられない場合も。また、国や文化が異なれば、トイレの使用に関する習慣や認識もさまざまです。6月下旬からアメリカ・ロサンゼルスで暮らすYoさんが、アメリカ暮らしの実情を綴るこの連載。第2回は「トイレに座る・座らない」以前の話だった、ある出来事を紹介します。

 ◇ ◇ ◇

男性のトイレ“あるある” 便座を見て衝撃

 空いた時間に通っている英語の語学学校。男子トイレには、大小の便器が1つずつあります。小便器が使用中だったため、大便器の個室に向かいました。しかし、中に入ると同じクラスのアルゼンチン人生徒の背中が。ドアは開けっぱなしでしたが、構造上、中に入るまでそこにいると気づきませんでした。

 入れ替わりのタイミングで「How are you?」「I’m fine.」と笑顔でお決まりのあいさつ。筆者はドアを閉め、便器の前に立ちました。そのとき、気づいたのです。

「流していない……」

 しかも便座は降ろされたまま。さらに、尿があちらこちらに飛び散っていました。そのまま座ったら、自分のおしりや太ももが濡れてしまうような状況です。仕方なく便座の端っこに残された“安全地帯”を指先で持ち上げ、しっかりオープンの状態にしてから自分の番を終えました。

 日本でも話題になる、男性が使用する際のトイレ“あるある”。汚さないように「トイレに座る・座らない」が議論になりますが、それを超えた問題です。海外ではトイレが汚いというエピソードをよく耳にしますが、最初からみんながマナーを守って使えば、きれいなままなのに……と言いたくなる出来事でした。

状況を知ったカナダ人女性は眉間にシワ 「Oh…」

 彼は、便座を上げなかったのも、流水レバーを使わなかったのも「汚いから触らない」と、どこ吹く風。海外のトイレが汚いことは重々承知していたものの、言い分がまた自分勝手です。以降、何度か大便器を確認したところ、便座を下ろしたまま使用した形跡がみられました。どうやら、彼以外にもいるようです。

 今回の件について、カナダ人女性の先生は「Oh……それは嫌ね。なんでなのよ」と眉間にシワを寄せました。彼女はアメリカ人の夫とふたり暮らし。「夫は家でも立ったまましています。もちろん、便座は上げるわね」と笑っていました。

「確かに、夫が使うと周りは汚くなる。だけど、掃除はふたりでするのよ。どこの家も女性が掃除をすることが多いはずだけど、うちはトイレに関しては交替でやることになっているの。彼が使って飛び跳ねたものを、私が掃除することもある。嫌だけど、我慢はできるかな。彼も私が使ったトイレを掃除するわけだし」

 家庭と公共の場ではまた異なると思いますが、なんにせよ遭遇したくない場面。腹痛でやむを得ない状況にならないよう、健康管理も欠かせないですね。

(Yo)

Yo(ヨウ)

新聞社に5年、ネットメディアに6年勤め、スポーツを中心に取材・執筆・編集活動をしたのちに退職。30代半ばでアメリカ・ロサンゼルスに拠点を移した。大学時代はバックパッカーとしてアジア、南米を放浪。仕事を含めて20か国近く訪れたものの、意思ばかり伝えてリスニングが苦手な一方通行イングリッシュに終止符を打つべく、英語習得にも励んでいるところ。