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「そばやラーメンしか知りませんでした」 イタリア人が初挑戦した日本食 「おもしろい」と絶賛したものとは

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著者:Hint-Pot編集部

イタリア・ペルージャで暮らす、フランチェスコ・ブルッツィキーニさん【写真:Hint-Pot編集部】
イタリア・ペルージャで暮らす、フランチェスコ・ブルッツィキーニさん【写真:Hint-Pot編集部】

 世界中で親しまれている日本食。なかでも、ラーメンやそばなどの麺料理は、広く知られています。日本で実際に食べて、そのおいしさに心を奪われる外国人も少なくありません。訪日経験があるイタリア人男性も、お気に入りの日本の麺料理があるそうです。いったい、どんなものを食べたのでしょうか。

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武道への情熱が生んだ日本への憧れ

 イタリア・ペルージャ在住のフランチェスコ・ブルッツィキーニさん。2025年3月に、初めて日本を訪れました。約20日間滞在し、東京や大阪、奈良、兵庫をめぐったそう。日本人の友人宅にも宿泊し、さまざまな日本文化を体験しました。

「18歳から合気道や柔道をしていました。そこで少しずつ、たくさんの日本人の友達ができて、みんな素晴らしい人たちでした。だんだんと日本の文学にも興味を持ち、本を読むように。とくに平安時代のものが好きです」

 古典文学にまで興味を広げたフランチェスコさん。実際に日本を訪れた際、自分が思い描いていた世界が目の前に広がっていて、とても感動したといいます。

初めて知った、うどんの存在

 日本での思い出を尋ねると、日本食が印象的だったそう。一番おいしかったのは、日本に来るまで見たことも、食べたこともないものでした。

「一番はうどん。日本に来る前はうどんのことを知らず、そばやラーメンしか知りませんでした。レストランだけでなく、友人の家でも食べました。とてもおいしく、イタリアのパスタや、日本そばなどとは味がまったく違うことを知りました」

 イタリア料理の代表格であるパスタに慣れ親しんだフランチェスコさんにとって、うどんの食感と味わいはまったく新しい体験だったようです。とくに驚いたのは、温かいスープと一緒に食べるスタイルでした。

 日本では、できたて熱々で食べる習慣がありますが、外国人とっては珍しいそう。しかし、フランチェスカさんは「スープの温度に関しては、まったく問題ありませんでした」と笑います。

「確かに、イタリアでは熱々の料理はあまり食べませんが、私はスープ料理が大好き。そのため、なんの苦労もありませんでした。イタリアのパスタと比べると、うどんはだしと一緒に食べることや、きつねうどんの油揚げなど独特な具材があるのが、とてもおもしろいと思います」

 知らなかった料理にも積極的にチャレンジしながら、日本の旅を楽しんだフランチェスコさん。また日本を訪れたときにも、味わったことのない、おいしい日本食に出合えると良いですね。

(Hint-Pot編集部)