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「どうして誰も思いつかなかったんだ」 夏祭りのトイレで目撃したナイスアイデア 配慮あふれる工夫に喝采

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム

夏祭りのちょうちんにびっくり(写真はイメージ)【写真:写真AC】
夏祭りのちょうちんにびっくり(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 日本の伝統的な夏祭りで、“ありそうでなかった”ユニークなアイデアが、ネット上で注目を集めました。祭りの雰囲気に溶け込みながらも、来場者の利便性を高める工夫。印象的なちょうちんを目撃したという投稿者に話を聞きました。

 ◇ ◇ ◇

仮設トイレと迷子センターの上に掲示

 宵闇にぼわっと浮かぶ明かり。白いちょうちんには「トイレ」、赤いちょうちんには「迷子」と、太い文字ではっきり書いてあります。

「この前のお祭りで見た提灯がすごい良かった。わざわざ提灯にして掲示しようっていう心意気がステキだ。職人がでかい筆で真剣に『トイレ』って書いたんだろう。ステキだ」

 X(ツイッター)で報告したのは、後 降裏夫(@ato_orio)さん。大阪に住むサラリーマンで、自宅で植物を育てたり、園芸店や植物園を見るのが趣味だそうです。町歩きも好きで、気になったものを写真に撮って楽しんでいます。

 この不思議なちょうちんは、お盆休みの今月15日~16日に兵庫・丹波篠山市で行われた「デカンショ祭」で掲示されていたそう。「以前、仕事で丹波篠山市に行った時にデカンショ祭の存在を知りました。それ以降、毎年ではないですが、家族で何度か見に行っています」。

 まさに、仮設トイレと迷子センターの上に掲げられていたもの。「お祭りの雰囲気に合ってて、すごくいいなあと思いました。遠くからでも視認できるいい工夫だと思います。ただ、僕以外はあまり注目されている感じではなかったです。地域の方にとっては当たり前すぎるのかなと思います。家族も興味がなかったのかさっさと出店に行ってしまいました(笑)」とのこと。祭りの混雑の中でも、遠くからひと目で場所が分かる工夫は、来場者にとってはとても助かる配慮です。

「こんな達筆な『トイレ』初めて見た」

デカンショ祭の会場にあった実際のちょうちん【写真提供:本人】
デカンショ祭の会場にあった実際のちょうちん【写真提供:本人】

 投稿は7.5万件以上の“いいね”、9700件以上のリポストを集めています。「私も行ってました 迷子!!!?あれにはびっくりしましたけど、ナイスアイデアだと思いました」「目立つし雰囲気も壊さないしでとってもいいですねこれ」「こんな達筆な『トイレ』初めて見た」「わかりやすくて、粋ですね」「考えた人のセンスがいいですね」「どうして今まで誰も思いつかなかったんだ!!」「こういう日本文化、いいですね!」「職人の真剣さと遊び心、提灯に映える『トイレ』が最高」など、驚嘆と称賛の声が続々寄せられました。

 面白いなと思って共有した夏祭りの光景。「何気ない写真ですが、多くの方に好意的に見ていただいてうれしかったです。他のイベントでも広く普及したらいいなあと思います。特に観光地のトイレ表示にも、こういうちょうちんスタイルが使われると面白いのかなと思いました。関西のお祭りがこういう形で注目されるのもありがたいなあと思います。デカンショ祭も丹波篠山もいいところなので、にぎわうきっかけになればと思います」と締めくくりました。

(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)