いぬを多頭飼いをしていると、それぞれの性格や関係性の違いが見えて、おもしろいものです。遊び好きな子もいれば、マイペースな子もいて、その組み合わせから生まれる日常の光景は、飼い主さんにとって癒やしの時間でもあります。X（ツイッター）では、チワワの前でくるくると回り続ける柴犬が、1.4万件もの“いいね”を集めて話題になっています。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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チワワの前でなぜかくるくる回る柴犬

「『ワンッ』　クルッハッ
『ワンッ』　クルッハッ
『……』　クルッハッ」

　そんなコメントとともに投稿された動画には、チワワの前でクルクルと回り続ける柴犬が映っています。1回目は左回りでクルッと回転し、2回目は軽やかに右回り、3回目は左に回りますが……。

　何度も左右の回転を繰り返しているうちに目が回ったのか、柴犬は足元がふらつき、カメラの外へ。それでも、何度もチワワのところへ戻りますが、最後は別の部屋に駆け抜けていきました。

　この動画がXに投稿されると、1.4万件の“いいね”を集めました。リプライ（返信）には「無限に見ていられる」「動の柴犬さんと静のチワワさん」「華麗に突破するなぁw」など、2匹の対照的な様子に心を奪われた人からの声が寄せられています。

あずきちゃんの愛情表現と、いくらちゃんの絶妙な距離感

　くるくると回っていた柴犬は、5歳の「あずき」ちゃん。ちょっと気難しいところもありますが、基本的にはのんびりおっとりした子です。それを見ていたのは、チワワの「いくら」ちゃんで同じく5歳。臆病で甘えん坊ですが活発な子で、あずきちゃんに対してはいつも強気な態度を見せています。あずきちゃんは、いくらちゃんのことが大好きだそうです。

　この日の朝、2匹はいつものようにリビングで過ごしていました。朝ごはんを済ませたあとの穏やかな時間に、あずきちゃんの“回転ショー”が始まったといいます。

「よくありますね。あずきがいくらを遊びに誘うときにやっています」

　あずきちゃんにとって、くるくる回ることは、いくらちゃんへの愛情表現のひとつのようです。一方、熱烈なアプローチを見つめるいくらちゃんは、至って冷静。体格差もあり、普段は強気ないくらちゃんも、迫力ある回転に少し戸惑っているのかもしれません。

　多頭飼いならではの微笑ましい光景に、多くの人が心を奪われました。あずきちゃんの一生懸命な遊びの誘いと、それをクールに受け流すいくらちゃん。これからも仲良く暮らしてほしいですね。

○取材協力：林（@harahetta___z）さん

（Hint-Pot編集部）