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気になる襟や袖口…夏物衣類の黄ばみ対策 洗濯の専門家が教える予防法と対策
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教えてくれた人:大貫 和泉

夏に活躍するTシャツやブラウス。とくに、白系の色は熱を反射する効果があるとされ、涼しげな印象も相まって手に取ることが多いかもしれません。しかし、着ているうちに襟元や脇の下が黄ばんでしまった……という経験はありませんか? 厄介な夏物衣類の黄ばみについて、原因と家庭でできる効果的な対策を、ライオン株式会社お洗濯マイスターの大貫和泉さんに伺いました。
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なぜ黄ばむ? 主な原因とは
夏物衣類の黄ばみの主な原因は、洗濯で完全に落とせなかった皮脂汚れです。
私たちは汗とともに皮脂も分泌しており、これが衣類に付着します。一度の洗濯で落ち切らなかった皮脂汚れは、繰り返し着用して洗濯するたびに、繊維の奥へと蓄積されていきます。そして、衣類に残った皮脂汚れが時間とともに変質し、あの嫌な黄ばみとして目に見える形で現れてしまうのです。
黄ばみやすい箇所としては、襟元や袖口、脇の下など、汗や皮脂がとくに付着しやすい部分が挙げられます。
家庭でできる黄ばみ落としと、予防の秘訣
「黄ばんでしまった衣類をなんとかしたい」「これ以上、黄ばみを増やしたくない」という人に、黄ばみ落としに効果的な洗剤と裏ワザをお伝えします。黄ばみの状態によって、それぞれの方法を試してください。
○部分的な黄ばみには直接塗布
脇の下や襟、袖口の黄ばみが気になる場合は、液体洗剤や液体タイプの酸素系漂白剤を、黄ばみに直接塗ってから洗濯しましょう。皮脂汚れに効果的な洗剤の使用がおすすめです。
○頑固な黄ばみや、衣類全体の黄ばみにはつけ置き洗いを
衣類全体の黄ばみが気になる場合は、洗剤と液体酸素系漂白剤を薄めた溶液、もしくは粉末タイプの酸素系漂白剤を薄めた溶液に、30分から2時間程度つけ置きしてから、いつも通り洗濯してください。
注意点として、行う前に必ず洗濯表示を確認し、酸素系漂白剤を使用する際も「酸素系漂白剤が使用できる衣類」なのか確認を。色落ちが心配な衣類は、目立たないところに洗剤を塗り、色落ちしないことを確認してから行いましょう。
