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ベッドリネンは週に何回洗うべき? 夏の洗濯が楽になる プロが伝授するコツとは

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

教えてくれた人:伊藤 まき

シーツなど、リネン類の洗濯の正しい頻度とは(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
シーツなど、リネン類の洗濯の正しい頻度とは(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 熱帯夜で寝苦しい今年の夏。シーツや布団カバーなど、いわゆるベッドリネンをどれくらいの頻度で洗っていますか? 大判で洗濯に手間がかかるので、つい後回しにしてしまうこともあるかもしれません。シーツは「1週間に1度の洗濯」が目安と広くいわれていますが、実際のところはどうなのでしょうか? 片づけ&掃除のプロである整理収納アドバイザーの伊藤まきさんに伺いました。

 ◇ ◇ ◇

リネンについた汗がダニやカビの原因になることも

 シーツや布団カバーなどの大判アイテムを洗濯しようとすると、家庭用の洗濯機では家族分をまとめて洗うのが難しかったり、干すスペースに限りがあったりして、後回しにしてしまうことがあるかもしれません。また、洗う前に布団から取りはずすのが手間で、見た目が汚れていないからとそのまま使い続けることも。

 しかし、リネン類の洗濯頻度は、やはり週に1度程度を推奨します。

 その理由は汗です。一般的に、人は一晩にコップ1杯(約200ミリリットル)程度の汗をかくとされています。汗に混じって、皮脂汚れやフケもシーツや布団カバーにこびりつきます。表面的には汚れが気にならないかもしれませんが、洗わないでいるとダニやカビが発生する原因にも。寝具自体がジメジメとして、嫌な臭いの原因にもなるので、質の良い睡眠を妨げることにもつながるでしょう。

 とくに、寝ているときに汗をかきやすい夏の季節、ペットと一緒に寝ている人、新陳代謝が高いお子さんのシーツや布団カバーなどのリネンはこまめに洗濯を。1週間に1度といわず、2~3日に1度程度は洗ったほうがいいでしょう。

 リネンの洗濯表示を必ず確認して、漂白剤や柔軟剤などを適切に利用して洗うのが基本です。大判ものの洗濯は大変ですが、少しでも楽にするコツとして次の3つを紹介します。

 ひとつは、大判の洗濯ネットに入れて洗うこと。絡まりが少なく、取り出して干す作業が楽になります。

 2つ目は乾燥機の活用。洗濯物を干すスペースが狭いようであれば、乾燥機を利用するのがおすすめ。もし外干しができるのであれば、物干し竿を複数本使い、シーツを大きく広げて干すようにすると、雑菌繁殖やシワを防ぐことができます。

 3つ目は、ベッドリネンの見直し。着脱が簡単なベッドリネンに変更するだけでも、洗濯時の手間を大幅に減らすことができます。これを機に、買い替えを検討してもいいかもしれません。

 暑くて寝苦しくなる季節ですが、快眠のためにもシーツや布団カバーなどのリネンをこまめに洗濯して、清潔にしておきたいですね。

(和栗 恵)

伊藤 まき(いとう・まき)

整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。
インスタグラム:maki_organize