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「Netflixの冒頭みたいになってしまった」 友達が毒蛇に噛まれて救急搬送 直前を記録した映像に22万“いいね”の大反響
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緊急事態に遭遇したとき、多くの人は慌てふためき、とても冷静に記録を残すことなどできないもの。ましてや、その瞬間を美しく撮影するなんて……なかなか考えにくいものです。X(ツイッター)では、ある大学生が撮影した、友人の救急搬送直前の映像が、まるで映画作品のようだと、22万件もの“いいね”が集まる大反響を呼んでいます。投稿者のななしき(@7shikiwakko)さんに、詳しいお話を伺いました。
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ショパンのノクターンが響く緊張の瞬間
「友達が毒蛇に噛まれたんだけれど、動画を一眼で撮ったせいでNetflixの冒頭みたいになってしまった」
そんなコメントとともに投稿された動画は、午前4時の真っ暗な路上から始まります。背景は、フラッシュのように赤くピカピカと照らされ、どこか緊張感が漂います。
カメラが2人の人物に近づいていくと、救急車のライトが真っ白な光となって画面を包み込みました。さらに、点滅する赤い光は画面全体を赤く染め、その光の中に人物が浮かび上がっています。たしかに、映画の一場面そのものといってもおかしくありません。
また、BGMに使用されたショパンのノクターンもとても印象的です。その静謐で神秘的な雰囲気が映像と絶妙にマッチし、まさに映画級のクオリティを演出しています。
緊急事態とは思えないほど美しい映像に、投稿にはなんと22万件もの“いいね”が集まりました。また、リプライ(返信)には「思ったよりNetflixやたw」「日常をドラマにするのはすごすぎだろ。かっこよく撮れていて好き」「文章を読む前は映画だと疑いませんでした」など、称賛の声が寄せられています。
「とっさに持ち出したカメラがたまたまシネマカメラだった」

投稿者のななしきさんは、日本大学芸術学部に通う2年生です。今回話題になった動画は、自宅の玄関で友人がマムシの子どもに噛まれてしまったときに撮影されたものでした。
「#7119(救急相談ダイヤル)に電話したところ、救急車を呼ぶように指示されました。玄関先で救急車を待っているときに、とっさに持ち出したカメラが、たまたまシネマカメラでした」
友人はそのまま入院することに。次の日には右腕がパンパンに腫れ上がり、とても痛かったそうです。しかし、ななしきさんと友人の迅速な判断により、大事には至らず、約1週間で退院することができました。
「他人の家でそういうアクシデントを起こしてしまったことに引け目を感じていたようですが、バズって利益が出たのでむしろこちらとして感謝していると話しています」
