どうぶつ
「朝まで持たないかもしれない」 瀕死の状態で保護された子ねこが2日目で丸まって寝る姿に「ほっとしました」「安心しておやすみよ」の声
公開日: / 更新日:
命の選択を迫られた極限状態 一か八かの決断
保護した時間が遅かったため、病院は翌朝に予約したという大村さん。当日はまず保温と給餌、そして駆虫を行いました。通常、保護当日はお風呂には入れないのが鉄則ですが、タタンちゃんの状態は一刻を争うものでした。
「体力が削られてダメか、ノミに血を吸われすぎてダメかの命の選択を迫られている状態でしたので、一か八かでノミを殺すためにお風呂に入れました」
長年保護活動をしてきた大村さんも、これほどノミが寄生していた子ねこは初めて。洗ったお湯が何度変えても赤茶色になるほどの状態だったといいます。

「その間もミルクを与えたり、砂糖水を舌に垂らしたりしながらなんとか飲み込ませる感じ。自分から飲まない状態でしたので、この子は朝まで持たないかもしれない、と内心思いました」
翌朝の病院では、目の膿を排出した後の処置、脱水改善のための点滴、栄養価の高い離乳食の強制給餌などが行われました。そして2日目、ついに転機が訪れます。タタンちゃんが自分からご飯を食べ始めたのです。悪いものを排泄し、回復の兆しを見せた後、ようやく初めて丸くなって眠りました。その姿に大村さんは安堵の気持ちでいっぱいになったといいます。
