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「赤ちゃん扱い」されないための食事マナー イタリア人が軽くバカにしてくるNG行為とは

公開日:  /  更新日:

著者:斎藤 理子

パスタにスプーンを使うのは赤ちゃんかお年寄りだけ

パスタをスプーンの上でくるくると巻くのはNG(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
パスタをスプーンの上でくるくると巻くのはNG(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 イタリアで、パスタを食べるときにスプーンを使うのは、うまく食べられない赤ちゃんかお年寄りだけ。ですから、普通の大人がフォークとスプーンを使ってパスタを食べる姿は、とても奇異に見えるようです。

 たとえば、日本人女性がイタリアのトラットリアでパスタを頼み、スプーンが出てこないからといって「スプーンをください」と頼むと、間違いなく「オー、ベイビー(お嬢さん)はベイビー(赤ちゃん)だったんだね」と言われてしまいます。まあ、軽くバカにされているわけですが。

 スプーンとフォークで食べるのがあまりに一般的になってしまっている日本人からすると、フォークだけでパスタを食べるのはハードルが高いかもしれません。スプーンの上でくるくる、楽ですしね。でも、もしイタリアでパスタを食べる機会があったら、レストランできちんとした大人扱いされるためにも、スプーンなしで頑張ってみてください。

(斎藤 理子)

斎藤 理子(さいとう・りこ)

出版社で雑誌編集に携わったあと、イギリス・ロンドンなど海外に長年在住し、世界中をめぐって各地の食文化を体験。帰国後は日本国内外の食材生産者から、ミシュラン三つ星レストランや街角の立ち飲み店まで、幅広い食の現場を取材・執筆している。主な著作に「イギリスを食べつくす」(主婦の友社刊)、「隣人たちのブリティッシュスタイル」(NHK出版刊)がある。また、「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフによる連載記事を編集・監修した「田舎のリストランテ頑張る」(マガジンハウス刊)の編著者でもある。2011年には、イギリス政府観光庁よりメディアアワードを受賞。現在、やまがた特命観光・つや姫大使を務める。