カルチャー
「近寄ってきてサポートしてくれて」 ハンガリーから来た3人組が日本人の対応に感動 「すごく親切なんだよね」と絶賛した体験とは
公開日: / 更新日:

初めて日本を訪れる外国人観光客にとって、言葉の壁は大きな不安要素のひとつです。出張で3週間ほど日本に滞在しているハンガリー出身の3人組は、英語が通じにくい場面が、思ったよりもたくさんあり驚いたといいます。しかし、そこで彼らが体験したのは、言葉の壁を越えた、日本人の温かい心遣いでした。彼らが心を打たれたのはいったい、どんな場面だったのでしょうか。
◇ ◇ ◇
合気道、空手でなじみがある日本への期待と現実
ハンガリーの3人組、アコッシュさんと2人のガボルさんは、出張で約3週間、日本に滞在しています。実は訪日する以前から、日本に親しみを抱いていたのだとか。
「SNSでも日本の映像はよく流れてくるから、楽しみにしていたよ。ハンガリーでは日本の合気道と空手が人気。だから、日本は僕たちにとって身近な存在なんだ」と、アコッシュさんは語ります。
しかし、実際に東京を歩いてみると、想像と違った印象を受けたようです。ガボルさんは「東京はもっと人であふれていると思っていたんだ。渋谷のスクランブル交差点にも行ってみたけど、ちゃんと渡れたしね」と、笑いながら振り返ります。
「ブダペストと比べて東京は巨大だから、エリア間の移動に時間がかかってまごついているけど、快適に過ごしているよ」と、大都市東京のスケールに驚きながらも、滞在を楽しんでいる様子です。
言葉の壁を越えた見知らぬ人の優しさ
しかし、滞在中には予想外の困難もありました。アコッシュさんが率直に語ります。
「意外だったのは、英語を話す人が少ないこと。ちょっと驚いた」
言葉の壁に直面した3人。それでも、日本人の温かい心に救われたといいます。
「でも、すごく親切なんだよね。今日は電車の切符を買うのに手間取ったんだけど、見知らぬ人が近寄ってきてサポートしてくれて」と感動を語ったアコッシュさん。言葉が通じないにもかかわらず、積極的に手助けしてくれる日本人に胸を打たれました。さらに、宿泊先でも印象的な出来事があったそうです。
「ホテルのフロントの人も、チェックインのときに、僕たちが大柄だから『部屋は小さいけど大丈夫ですか?』ってわざわざ聞いてくれたりして」
3人の体型は、日本人の平均的な体型と比べると大柄です。彼らの体格を考慮しての声かけだったのでしょう。このような相手の立場に立った細やかな配慮に、アコッシュさんは「そういうのはいいよね」と心から感謝している様子でした。
3週間という比較的ゆとりのある滞在を通じて、言葉を越えた人と人とのつながりを実感できた3人。日本人の親切さと心遣いは、日本へのいいイメージとして、彼らの長く記憶に残ることでしょう。
(Hint-Pot編集部)
