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アメリカ人「日本は公共交通機関が発達している」 万博スタッフが「すごい健康的!」と驚いた、思いがけない生活の変化とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

アメリカのインディアナ州から来たソフィアさん【写真:Hint-Pot編集部】
アメリカのインディアナ州から来たソフィアさん【写真:Hint-Pot編集部】

 2025年大阪・関西万博の会期も、残すところあと1か月余り。連日多くの来場者でにぎわう万博会場では、各パビリオンで働く外国人スタッフたちが訪問者を迎えています。1970年の大阪万博で人気を集めた「月の石」を再展示(1970年に展示されたのとは別の石)し、話題になっているアメリカパビリオン。そこで働くソフィアさんは、3月の来日以来、日本の公共交通機関の充実ぶりに驚くと同時に、思いがけないメリットまで実感しているそう。いったい、どんな発見があったのでしょうか。

 ◇ ◇ ◇

アニメをきっかけに独学で日本語を習得したアメリカ人スタッフ

 ソフィアさんはインディアナ州出身で、現在、アメリカパビリオンで活躍しています。子どもの頃からアニメを観ながら育ち、独学で日本語を習得。万博で働くため、今年3月に初めて日本へやってきました。

「日本に来ることが夢だったの。日本の文化も、アニメを通して知っていたわ。でも、日本に来て知ったのは、スヌーピーが大人気なこと! スヌーピービレッジがあったり、スヌーピーのTシャツを着ている人を見たり……」

 想像していた日本とは違う光景に、驚いた様子のソフィアさん。それでも、日本での生活を楽しんでいるといいます。

車社会のアメリカとの大きな違いに感動

 そんなソフィアさんが日本でとくに感激したのは、日本人の移動手段と時間の使い方だそう。

「アメリカは車社会だから、自分で運転するのがほとんどで、いつも気を張っていないといけないの。でも、日本は公共交通機関が発達しているから、電車の中で本を読んだり、調べ物ができたり、時間を有効に使える」

 アメリカでは、多くの都市で車が主要な移動手段となっており、公共交通機関の整備が日本ほど進んでいない地域が多いのが現状。とくに郊外では、日常の買い物や通勤にも車が欠かせません。一方、日本は鉄道やバスなどの公共交通網が高度に発達しており、頻繁に運行されていながらも時刻に正確ということで、多くの人が日常的に利用しています。

 さらに、日本での生活で、ソフィアさんはあることが変化したといいます。

「スマートフォンに入っているヘルスアプリを見ると、アメリカだと毎日2000歩くらいしか歩いてなかったけれど、日本では1万歩以上だったの! すごい健康的!」

 公共交通機関の利用には、駅やバス停まで徒歩移動することが多く、自然と運動量が増加します。車中心の生活では得られない健康効果は、日本での移動の副産物といっていいでしょう。

 万博をきっかけに、初めて訪れることができた日本。ソフィアさんにとって、思っていた以上に発見の多い日々になっているようです。

(Hint-Pot編集部)